扇状に歩いて来た

投稿者: | 2019年9月18日

9月の連休は当然山ですが、今回はどこに行こうかなと色々と検討した結果、登り口と降り口を同じ場所に出来る扇沢を起点に歩くことにしました。

さすが三連休ですねぇ。
いつも通り夜中に来たのに扇沢駅直近の無料駐車場は既に満車。
大分離れた場所に空いていた駐車スペースに止めることが出来ましたが、逆にお帰りに便利な場所だった。
ラッキー。

扇沢駅針ノ木登山口
ということで6時に扇沢駅に向かったら、黒部アルペンルートに行く人で既に人混みが……すげぇ
トロリーバス改め、電気バスの切符購入列を尻目に、関西電力の作業道路脇の針ノ木登山口へ。
事前調べでは静かなコースだと聞いてたけど、なんか結構人がいるぞ?

作業道路登山道
序盤は作業道路を歩いたり森林帯を歩いたり。
上りも緩やかでなんとなく大丈夫かいなって感じ。
最終的には結構登るんですよねぇ。

登山道2大沢小屋
1時間ほどで大沢小屋に到着。
既に営業を終了している大沢小屋。
本当に夏場だけの営業なのね。

針ノ木沢雪渓
本来だったら残雪期の雪渓歩きがメインなんでしょうが、さすがに9月となると見る影も無い針ノ木沢。
ここから本格的な急登になるので暑い~あせあせ(飛び散る汗)
少しだけ雪も残ってましたが、もう上は歩けませんな。

針ノ木沢2針ノ木峠へ
振り返ってみると結構な急登でしたね。
そして最後のひと登りがキツかった。
ゴールが見えてるのになかなか着かないタイプの山登りは不得意だわ。

針ノ木小屋針ノ木峠より
10時に針ノ木小屋に到着。
初日はここまでだったからもっとゆっくりでも良かったけど、下でゆっくりしてても仕方ないので上で景色を堪能する事にしました。
景色絶景。
以前歩いた船窪岳から七倉山が真っ正面に……あの時は疲れた…
この日は槍穂、富士山まで見えて最高。

針木岳へ針木岳へ2
翌日は6時スタートで、一路針木岳へ。

立山・剱岳
7時に一発目、針ノ木岳に登頂。
後立山連峰から見る立山は初めてでしたが、感動するくらい綺麗な景色でした。
蝶ヶ岳から見る穂高岳みたいなものですかね。
こちら側から見る立山、剱岳は一番ですねぇ。

稜線
そして今回歩く稜線の山々。
ちょっと見えすぎるのもアレですが、まあなんとかなるでしょう。

スバリ岳立山・剱岳・黒部湖
今回、稜線を歩いてる間ずっと立山と剱岳を横目に歩いていたので本当に飽きがきませんでした。
針ノ木岳からの景色も見事でしたが、一番綺麗に見えたのがスバリ岳からの景色。
こちらの方が標高は低いんですけどね。
ちょうどいい感じで黒部湖と黒部アルペンルートのロープウェイが見えて良かった。
微妙にダム本体も見えてるけどちょっと分かりづらい。

赤沢岳より鳴沢岳
この後、赤沢岳と鳴沢岳と縦走したけど、やっぱり遅くなるとガスが出てきて見晴らしはイマイチ。
その代わり味のある風景に出会えたりするからまんざらでもない。
さすがに完全にガスに包まれると残念状態ですが。

オコジョさん
その代わりと言ってはなんですが、鳴沢岳ではオコジョを見かけました。
すぐに逃げるかと思ったら、結構近場をウロチョロしてて面白かった。
以前にも一度見かけたことあるけど、表銀座を縦走した時だったかな。
あの時はスマホだったのでカメラの解像度が低解像度だったけど、今回はバッチリ。

新越山荘
13時に新越山荘に到着。
人によっては一日目でここまで来る人もいるみたいですが、あの景色をじっくり眺めないのは勿体ない。
そういう意味で2泊3日でもこの山小屋の存在は実に有り難い。
でも一足早く営業終了するのね。
9月最終週を待たずに今期終了だそうです。
やっぱりマイナーコースなのかなぁ、こんなにいいコースなのに。

岩小屋沢岳
主だった山は2日目で歩いたので、3日目はほぼ下るだけ。
ですが、最後に登った岩小屋沢岳もなかなかの景色でした。
でも前半の景色が凄すぎたね。

種池山荘へ
アップダウンは少ないものの意外と際どい所も歩かされて、注意は必要なものの実に楽しい歩きでした。

下山道下山道2
さすが種池山荘からの柏原新道は爺ヶ岳へのメジャーな登山道だけあってよく整備されていました。
また登るときに通るんだろうけどね。
時間はあっても次回以降の楽しみに、前半の蓮華岳も後半の爺ヶ岳もスルーです。

下山口
かなり余裕を持って9時半に無事扇沢に下山しました。

当初の天気予報では、ここまで好天予報ではなかったのですが、結果として三日間ともお天気に恵まれて実に楽しい歩きでした。
こういう天気だと本当に来た甲斐があります。
今週末も三連休だけど、こちらはちょっとお天気無理そうなのでどうしたものか。
もう少し様子見して決めたいと思います。

今回の歩行マップ
歩行マップ