前回の続き。
二日目は曇り空。
低層の雲と高層の雲に挟まれた感じで、目的地の鹿島槍ヶ岳の山頂はバッチリ見えてます。
6時スタート。
麓から登る悲壮感はないけど、わずかな標高差がつらい。
山の基本は「そのうち着くさ」でリラックス。
一歩一歩踏みしめていけばいつか着くのです。
焦ってはいけない。
8時に鹿島槍ヶ岳の山頂到着。
前日に登った爺ヶ岳も見下ろし。
曇ってるのに槍ヶ岳まで見える眺望の良さ。
寒くも暑くもない絶好の山登りが堪能出来ました。
1時間ほど山頂を堪能して北峰へ移動。
爺ヶ岳側と違って険しいですね。
八峰キレットへの序章。
北峰からの下りはまだマシなんですが……八峰キレットの核心部。
こけたらどこまで落ちるんだろう
まあ、踏み外さなければ死なないでしょ。
下ったとんでもない所にキレット小屋がありました。
確かにここじゃ歩荷は厳しいわな。
空中散歩を堪能するために短距離での山小屋泊にしたけど、11時半に着いて昼食のカップヌードルの後に剱岳を肴に一杯。
至高の時間。
三日目はガスの中6時前にスタート。
この日も五竜山荘までだからゆっくりでも良かったんだけどね。
キレット越えが続くので余裕を持って。
ガスが取れる瞬間が最高に幻想的でした。
ガスは残りつつもお天気は良くなりました。
しかし、五龍岳への登りは想像以上に険しかった。
キレットに連なるルートはやっぱり厳しいのね。
厳しいばかりでなく、途中ではブロッケン現象も見ることが出来ました。
険しい縦走路で谷底を眺めて感動するヤツw
最後のひと登りで五龍岳山頂へ。
まさかの崖のぼりw
五龍岳侮り難し。
この日も五竜山荘までの短距離なので、10時前には着いてしまいました。
実はこれが意図せず正解で、この後急激にガスが湧いて眺望が急速になくなってしまったんですよね。
この時間は五竜山荘だけでなく唐松岳山荘まで見渡せました。
ガスの切れ目で一瞬白馬岳の方まで見えたかな。
11時には再びガスが掛かってきて周囲は真っ白。
この日、下から登ってきた人は麓もガスで山頂もガスで何も見えなかったそうです。
そういう意味ではすごくラッキーな時間に歩くことが出来ました。
最終日は快晴。
唐松岳経由で八方に下りますが、緩やかな稜線かと思ってたら意外と険しい道でした。
やっぱり縦走路は上級向けなんですね。
8時前に唐松岳山荘に到着して、時間もあるので唐松岳まで寄り道。
近いとは言っても15分ほどかかりますが。
疲れた体には空荷でもこたえる……
次回以降行く予定の不帰キレットも見てきました。
こっちの方が厳しいかな?
来年は是非。
八方への下りは難しい所はないものの、登ってくる人が多すぎて、登り優先で除けてるとなかなか下れないという
別の意味で大変でした。
山小屋が縮小している分、日帰り圏内の山は混雑してるみたいですね。
ということで八方尾根で昼食をとってから、最後はゴンドラを乗り継いで12時に麓に下りました。
白馬駅から唯一直通のあずさに乗るために頑張ったよ……
早めに下れたので「八方の湯」でゆっくり出来ました。
珍しく四連休のおかげで、懸案だった鹿島槍ヶ岳の縦走が実現出来ました。
コロナの影響で予約は大分苦労しましたが、そのおかげで夜は結構快適に過ごせました。
売店、食事がいつもと違ったりして少し残念なところもありましたが、そりゃ贅沢ってものですね。
今年の北アルプスはこれで終了かなぁ。
もしかしたら雪山目当てで行くかも(懲りないやつ