春山に行くようになってからのお決まり。
今年も雪の北アルプスに行ってきました。
今年は久しぶりの北穂高岳です。
カレンダーの並びがいいので、今年はゆっくりするつもりで事前準備しました。
なのでGWですが電車、バスです。
予約が一つでも抜けたら成立しないから計画大事。
この日の電車は満席でした。
上高地線の一部が代行バスなので松本からの直行バスを予約して正解。
しかしお昼から雨予報の通りバスが着いた途端に雨が降ってきた……
正確な天気予報が憎いw
前日まで県道上高地線が通行止めだったせいか昼過ぎなのに人が少ないですね。
初日は横尾までだったのですが、いつもの舗道が治山道路の付け替えの関係で通行止め。
徳沢から早々に河川敷の治山道路歩きでした。
これに伴って新村橋も治山道路の一部に組み込まれるようす。
二日目は涸沢まで。お天気は晴天。
3月に上高地に来た時は雪が多めに感じましたが、例年ある横尾の雪がほとんどなくてびっくり。
本谷橋付近も沢沿いの雪が溶けて無くなっているしで意外な展開。
何よりびっくりしたのがこの時期としては初めての夏道ですよ。
谷底をのんびり登って行くことを想定していたのにいきなり高高度のトラバース。
笑える。
小屋の人の話では谷筋のいつものルートは雪面が早々に割れてしまって、今年は雪解けが異常に早いそうです。
雪の量はそれなりにあったそうですが、冬場の根雪が凍らなかったため溶けやすいのだそうな。
温暖化の影響がついにここまで……
それはともかく涸沢小屋に10時過ぎに到着。
山的には昼時である。
今回無理をしないをモットーに計画したので、涸沢小屋には既に予約済み。
景色を楽しんでのんびりします、ビールが美味い
翌日のお天気が悪天予報なんだけど、無理して登っても楽しくない。
特に足がw
三日目悪天候
ここまで悪くなるとは……
午前中くらいに行ければと思ったけど、朝から小雨でその後雪予報。
夕方までに結構降りました。
長野県警の方からも行かないように言われたので、もう一泊涸沢小屋に滞留です。
それはそれで同好の士との山談義もあり楽しいものです。
四日目は朝から快晴。
新雪で覆われたので景色が一段と綺麗になりました。
ひたすら登る。
新雪は良かったのですが、こうなると心配な表層雪崩。
見事にくらいました(おいっ
左は直前に撮影したもんで、右が雪崩れ直後。
まあ、生きてたから良し
ちなみに斜度はこのくらい、って写真を撮った直後に襲われましたw
慌てて逃げると滑落するので、諦めてピッケルに必死に掴まってたのが良かったのかな?
不幸中の幸いです。
毎度のことだけど、登頂直前のこの場所が一番きつい。
急すぎて休憩ポイントもないからねぇ。
振り返ると景色は最高です、振り返られれば……
9時半に北穂高岳登頂。
快晴だったのに直前にガスが出た~
微妙にガスが湧いて槍ヶ岳が見えないの図。
12時前には槍ヶ岳も見えたのですが、午後は再び雪になりました。
また新雪が積もる……
五日目、本当は山頂の小屋で連泊予定だったのですが、予定が1日遅れたので一泊だけ。
それでも北穂高岳を堪能出来ました。
やっぱり朝は綺麗ですねぇ。
この日は涸沢までしか下らないので、下山までの時間で十分に山成分を吸収してきました。
日程があと1日遅ければ山頂でのスローライフが満喫出来たんですけどねぇ。
こればっかりは運なので仕方ない。
来た時よりもさらに降り積もった新雪が綺麗であると同時に雪崩が心配。
「一度くらったので二度目はないだろう」って感じで普通に下ります。
踏み固まっていない急坂を下るのは結構怖い。
この日が一番の人出になったようで、涸沢のテント場はいつも通りのテント場に育ってました。
凄いよね。
お昼前には下ったので自分は残りの時間は涸沢の景色を楽しんでました。
帰りも余裕を持って、涸沢ヒュッテ、徳沢ロッジと宿泊して降りてきましたが、余韻を楽しむには良かった気がします。
いつもいきなり現実に引き戻される感があって、ちょっとダウナーになるんですよ。
ということでまる7日間かけて雪山を堪能してきましたが、今年のGWは久しぶりに充実した時間を過ごせたと思います。
今年の山予定は秋まで決めていて、既に各小屋の予約は入れ始めているのですが、天気と運を任せるだけですね。
コロナに関係なく普通に仕事をさせられているので、普通にレジャーも楽しませていただきます。