今回は趣向を変えて普通の山歩きをしてきました。
最初は棒ノ嶺辺りを歩こうかと思っていたのですが、地図を眺めていたら棒ノ嶺に至る尾根が結構面白そう。
日帰り前提だったので、下から登るのも面白いかなと思い計画しました。
そんな訳で今回は東青梅駅からバスです。
まず降りることの無い駅でしたが、ここらかバスで現地に向かいます。
しかし西東京バスじゃなくて都バスなのね。
都内だからおかしくは無いのだけれど、都区部のイメージが強いから自然豊かな路線はちょっと違和感です。
しかも都バスなのに一部埼玉県内を走るというちょっと変わった路線。
成木一丁目自治会館前停留所からの7時10分のスタートです。
今回登る成木尾根は青梅市と飯能市の県境に横たわる長い尾根です。
安楽寺というお寺の裏手を登るのですが、とりあえずお寺の境内に入る手前、生け垣横にある細道を入って行きます。
下調べしないと案内もないし分かりづらいですね。
登山道は更に分かりづらい。
「えっ、ここ?」って感じで登山口が開いています。
一応看板が出ていましたが注意深く見ないと見逃しますね。
目的地の小沢峠が案内されていますが、途中の採石場がルート困難ということで出ています。
そもそも地理院地図にも道が出ていないので、いわゆる地元系の登山道歩きです。
GPS片手にさあ、行きましょう。
日中に雨は降らないとのことだったので、レイン装備はありますが暑いからそのまま登りましたが、夕べ降った雨の雫が葉に付いていて冷たい。
汗で濡れることを考えたらレインは不要だけど想定外でした。
踏み跡はそれなりにあるし、案内板も結構こまめにあります。
黒山は小沢峠を越えた棒ノ嶺手前の山ですね。
県境の境界標が見られるので、県境を歩いている感じがします(当たり前だけど)
里山特有の道の分岐。
登山道じゃない方が踏み跡が濃かったりするので迷います。
GPSをこまめに確認しないと間違えそうですが、基本的に尾根を歩くので高い方に向かえば序盤は大丈夫。
小さいですが案内板も出ていたりするので、この辺りはまだいいですね。
この辺りから怪しくなります。
右手が明らかに道で、直進は消えかけた感じの踏み跡ですが、ここは直進が正解。
治山、林業用に出入りが多いので登山道なんてマイナーコースなんですよ。
こんな感じで案内が出ていないところもあるのですが、ここはまだ尾根歩き基本で行けます。
GPSを持っていても不安になるのがここから。
元から尾根筋が無くなる場所みたいですけど、採石場があるため直進出来ません。
また県境も尾根と関係なく走っているので、正直ここからは先人の踏み跡頼みですが、とりあえず一旦右側に下ります。
何となく見える踏み跡を辿って下の沢まで下ると、今度は人工的に作られたっぽい階段があるので底を登り返し。
さらに先に行くと荒れていていよいよ踏み跡ロストですが、上の方にリボンと踏み跡っぽいものが見えたのでそこまで適当に足場を頼って登って行きました。
再び踏み跡を見つけて振り返ったのがこの写真ですが、どこをどう登ったのかさっぱりですね。
GPSで方向を確認しながらなので、基本方向を間違わないで行けたけど、地図だけじゃきついかもね。
少し高い所に出て採石場が見えました。
元は真っ直ぐ歩けたんだろうけど仕方ないですね。
更にもう一回谷に下って登り返すのですが、はっきりとした道が無いし案内板も無いのでアレンジコースっぽいですね。
一応踏み跡っぽいのはあるから目が慣れていれば見えるけど、お勧めしがたいコースであることは確か。
最終的に採掘場の反対側の縁に出るので、ここまで来ると普通に道が復活します。
採掘場の終わり付近で丁字路のような場所に出るのですが、ここで間違えました。
左手を見ると「黒山」の案内板がこちら向きに矢印しているので、てっきり道が失われる前の案内板がこちらを示しているのかと思って歩き始めたらGPSのコースから離れていくので???
戻ってよく見たら丁字路に「上に登る」の小さな文字。
「道なんかないぞ?」と案内板の所まで行ってみたら、斜めに登る道を示していたというオチ。
つまり丁字路を少しだけ左に行って案内板の所を登るというのが正解でした。
里山難しい……
後は迷うところも無く楽しい尾根歩きですが、小さいアップダウンが多くて、しかも粘土質。
登りも下りも滑ること滑ること。
特に下りは足が踏ん張れないから、気を遣いました。
水口峠に来てここからは断然道が良くなります。
普通に登山者が入るルートなので、案内もしっかりです。
丸屋の頂きで初めて休憩設備がありました。
ここまで来たら休憩せずに寄り道の大仁田山へ向かいます。
11時前に大仁田山に到着。
あまり展望のない場所でしたが、今回の歩きで一番眺望のある場所でした。
椅子やテーブルもあるのでこの場所でお昼ご飯としましたした。
誰一人来ない静かな山頂です。
小一時間ゆっくりして少し戻って再び小沢峠方面へ。
尾根伝いに大峰山に登って、写してませんがここで初めて人に会いました。
こんな天気の日でもいるんですね。
久方峠で林道に沿うようにありますが、山道を行く。
というか林道は治山、営林関係者だけしか使えないようで、小沢峠側には進入禁止の看板が出てました。
13時前に小沢峠に到着。
今回の尾根歩きはここまでです。
ここから先に行くと棒ノ嶺まで行かないと帰る手段がない。
さて、峠のどちら側に降りてもいいのですが、バスの便数の関係で圧倒的に埼玉側に降りるが吉。
成木口側だと18時までバスが来ないですが、小沢口なら1時間に一本はあるのです。
棒ノ嶺に行ったときにお世話になった国際興業のあの路線ですね。
ということで峠を下って車道に出ました。
峠のトンネルのすぐ横に出るのですが、登山口の案内とか皆無でぱっと見では入口が分かりません。
まあ、沢沿いの道だから覗いてみれば道はあるんですけどね。
ここからは車道歩きでバス停まで向かいました。
13時半前に小沢バス停に着いたのですが、こちらは飯能とは逆向きのバス停。
実はまっすぐ帰らずに一旦先の「さわらびの湯」に寄り道しました。
結構汗をかいたので……
今回はここまでですが、そのうち小沢峠から棒ノ嶺に向かって歩く予定です。
当初はその計画だったのが、なぜかこうなったんですがw