北アルプスの独立峰は遠かった

投稿者: | 2025年9月28日

前回の続き、笠ヶ岳登山です。

鏡池 霜
3日目は朝5時に朝食をとって、お天気も良くなったので鏡池に行ってみました。
太陽は槍ヶ岳の向こうなので朝焼け的な鏡池に映った感じです。
帰りはここを通らないので無事見られて良かった。
晴れたおかげで気温も冷え込み霜が降りて真っ白になりました。

稜線へ
いよいよ稜線へ向かう道です。
まああそこまでは前回の双六岳に行ったときに知ったルートなのでまずは移動のため6時スタート。

登山道 登山道2
気温が低いおかげで登るのが楽だわ。
やっぱり夏高山登山の醍醐味はここよね。
ぱっと見大変そうですが実はそこまで標高差はないので一気に上がります。
少しずつ草紅葉っぽくなりつつあるかな。

日の出
登っている最中に槍ヶ岳からの日の出。
絶妙の角度で日の出ですな。

弓折乗越 弓折乗越2
弓折乗越には40分ほどで到着。
双六岳方面とと笠ヶ岳方面の分岐点ですね。
つまりここまでは知った道。
休憩ポイントなので、ちょいとひと休み。

双六岳 笠ヶ岳
休憩箇所からすぐ登った所から、左は双六岳方向、右は笠ヶ岳方向ですね。
お天気すっきり。

弓折岳 大ノマ乗越
コースからちょっとだけ外れますが弓折岳に寄り道。
今回初登頂。
ここから今回歩く道が一望出来ました。
いやぁ、遠いなぁ。
ここから一旦下りますが、まあここはまだいいかな。

大ノマ岳より 大ノマ岳
1時間後反対側の大ノマ岳に登り返しました。
地図表記はある山だけどハイマツだらけで山頂がどこか分からず。
皆さん同じ疑問を感じるのか一番高そうな辺りまで入ることは出来ました。

秩父平から抜戸岳へ 秩父沢
そして今回一番の乗越、秩父平を抜ける場所。
うーん景色がでかい。
つまりここの下が秩父沢ですね。
鏡平󠄃に行くときにあるいたのがあの辺りってことですか。

秩父平 岩壁
秩父平に降りきったところで休憩中。
景色がデカいので分かりづらいですが、抜戸岳が遠くて高い。
ま、歩いていればいつかは着くの気持ちで出発します。

登り返し 稜線
天気が良くなったので景色が気持ち良いので助かります。
ガスの中でこういう登りはホント修行状態なので。
稜線位置まで登ったらまた登る。
黙々といくしかないですね。

振り返り 稜線より
下り始めから1時間ちょっとでなんとか登り返しました。
この日の一番大きな登りが終わったのでほっとひと息です。

抜戸岳へ 抜戸岳
後はアップダウンも緩やかな稜線歩き。
楽しいー!!

分岐点 山頂へ
抜戸岳の巻き道途中で山頂への分岐場所。
この岩々の急登を登るの?……いくか…

抜戸岳山頂
10時半過ぎにシンプルな抜戸岳山頂に到着。
山頂標の文字も見えないけど。

見晴らし お弁当
この日は鏡平山荘でお弁当を作ってもらったので山頂で休憩します。
景色最高です。
ずっとあちらの稜線から笠ヶ岳の方を見ていたので、正反対から見る景色は新鮮ですね。
当たり前ですがパノラマ銀座からの景色と山の並びが逆だわ。

笠ヶ岳へ
そして笠ヶ岳へ。
本体へ向かうここが疲れてるだけに結構辛かった。
そこまで標高差ないんですけどね。
見えてるのに遠いの典型例。

笠ヶ岳山荘
12時半過ぎに笠ヶ岳山荘に到着。
山小屋の向こうに見えるのが山頂です。
かなり疲れてますが重たい荷物はいらないので、さっそく空荷で山頂へ向かいました。
身体が軽い~♪

歩いた稜線 笠ヶ岳山頂
13時半に笠ヶ岳の山頂に到着。
なんとかガスが出る前に間に合いました。
ここに来るまでに風景は十分に堪能しているので、ガスったらそれでもいいかなと思ってましたが。
でもこの写真を撮影した直後に一気に槍ヶ岳との間にガスが流れ込んできて真っ白に。
危なかったわ。

笠ヶ岳山荘2 ガス
最終日は朝の5時半に出発。
予定では6時半だったんですが、朝食時間が早かったので出発を早めました。
お天気は完全にガス。
でもそこまで寒くないかな。

笠新道分岐 杓子平方向
帰りは笠新道経由ですが、抜戸岳からなので来る時のダウンアップを逆戻りしないと始まらない。
単純に下れないのでとりあえず一仕事。
抜戸岳から杓子平に下るところで、ルートもガス。
日が昇れば晴れると信じて黙々と下り始める。

杓子平へ下り 杓子平より
ガレガレの道を一気に下って杓子平へ。
この区間だけでもかなりの急坂なので陽射しもあるし登ると辛そう。
杓子平まで下ると良い休憩エリアですね。
先は長いので下りですがとりあえず休憩

杓子平からの下り 下山道
杓子平からも石も多いものの普通の登山道が延々と続きます。
下るだけでも一気に降りると足が疲れますね。
それとこれといった休憩スポットがないのが辛いかも。
自分で適度に休憩すればいいだけですが。

笠新道登山口
撮影ポイントもないので吹っ飛ばして笠新道登山口。
10時に到着しました。
予定よりかなり早く降りることが出来ました。
我ながら下山体質だなぁ。

ということで下山は急ぎ足のざっぱくですが、怪我なく無事戻りましたよ、と。
笠ヶ岳は北アルプスの中でも独立峰なので、なかなか行きづらいですが、鎖場や岩場のような危険箇所も少ないからそういう意味では歩きやすいのかな。
ただ、もう一度行くかと聞かれると読売新道並みに行きたくないかなぁ。
やっぱり楽しく縦走出来るルートがいいな。

景色は素晴らしいし、笠新道の連続登りを適切に休憩出来る人は楽しい山かも。
自分はそれが不得意なんだよねぇ。

さてこれで北アルプスは主要稜線で残るのは乗鞍岳だけになりました。
いつでも行けるし計画的に行く最後の山ですかね。
初めて登った立山が2011年ですから、14年で登りきりました。

次は来年だと思いますが、今後は行きたいと思った山に行く感じで登りたいと思います。

今回の登山ルート
歩行マップ