なんか一気に秋が深まってきました。
ここ数年、夏から冬への移ろいが急すぎて紅葉が汚かったんですが、今年の涸沢は見事だとか。
今年は混雑を避けて静かに秋を楽しもうとかなり前から計画して出かけてきました。

ということで裏銀座の入口、高瀬ダムです。
何度か来た景色、向こうに濁澤隧道が見えます。
天気予報では微妙でしたが、午前中は青空も見える天気となりました。
しかし既に稜線の山小屋は小屋閉めしているので、今回は行きません。

今回はダムの反対にあるトンネル、高瀬隧道から始まります。
高瀬川を上流に向かう谷沿いのコースですね。

下流にある大町ダムの龍神湖もそうなんですが、温泉成分の関係で湖の色がとっても綺麗。
ちなみに高瀬ダムは一般の人が入らない場所のためか名前がなくて、高瀬ダム調節池という名称らしい。
一般の人でもタクシーオンリーですが一応来られるんですけどね。

一時間ほど歩いてダムの上流部へ。
今回ほぼ満水っぽかったので、ここが本来の高瀬川の景色ですかね。
山の中の上流部なのにとても広い。

ここまではダム沿いの林道ですが、ここからは登山道です。
今回はこの奥にある温泉を目指すのだ。

まあ登山道とはいっても谷歩きなのでほぼ水平移動です。
森林歩きの面持ちですが、トンネルなんかもあって整備されているのは、東京電力巡視路だから。
ひじょ~に歩きやすい。

奥の方に行くと向こうに見えてきたのが実は槍ヶ岳。
こちら側から見上げると印象が全然違って最初分かりませんでした。
そして川向こうには立派な滝が。
でも登山者ぐらいしか見ない 滝なので、これでも名無し。
観光地だったら絶対観光資源級の立派さなんですけどね。

高瀬ダムから3時間ほど歩いて湯俣温泉に到着。
川の手前にも山小屋があるのですが、今回は川向こうの晴嵐荘に宿泊です。
だって川を渡れるから。
右の写真分かりますかね。

青嵐荘に行くにはこのジップラインに乗って渡ります。
パーソナルロープウェイ(手動)って感じですかね。
下を囂々と流れる川の上を渡るのはなかなか楽しい(落ちそうで
昭和な昔は奥地の山里では見られた乗り物ですが、今は人が乗れるのあるのかな?
安全だなんだとうるさい世の中だからなぁ。
自己責任です。

無事晴嵐荘に到着しました。
多分いつもより危険はないはずw
昔から知っていた小屋なので一度来てみたかったんですよね。

ここの売りはやっぱり温泉。
露天風呂です、否、野天風呂です。
本当にに河原に湧いてるるんですよね。
左の写真はたまに出てくる泡を捉えた写真なんですが分かりますかね。
単純硫化水素泉だそうで、新鮮なお湯は透明なんですが、空気に触れると白濁するみたいです。
つまりこのお湯は常に新鮮な状態で右手の川に流れていると。

内風呂の源泉も河原です。
こんな感じなので内風呂は濁ってます。
もうちょっと紅葉が進んでいたら最高でしたかねぇ(贅沢
足湯しながらのお茶をして時間を潰してました。

あと噴湯丘というのが近くにあるんですが、腰まで浸かって渡河しないといけないので、今回は遠目に見ただけ。
中央にある白い岩みたいなのが吹き出した温泉が凝固した塊だそうで。
鍾乳石の温泉バージョンかな?

最後に帰りの際の写真。
朝のガスが少し残った感じの風景です。
こうやってみるとそこそこに染まってたかな。
今回純粋な登山ではありませんでしたが、多分今年最後の北アルプスでした。
裏銀座と表銀座に挟まれた谷は玄人好きするようなところでした。
