大分間が空いてしまいましたが、9月は自分的に山シーズン。
色々出かけてました、相変わらず北アルプスですが。
今回は日程的に余裕があったので珍しく電車を使ってみました。
松本駅から上高地線に乗り換えずに一旦外へ。
あずさ1号で行くと直通バスに乗れるんですよね。
電車で行っても料金は一緒だし結局は同じバスに乗ることになるんですが、松本から乗った方が気分的に楽。
単純にそれだけです。
このバス、路線バスのくせにガイドさんが乗っていて沿道の説明を聞くことが出来ました。
普段通ってたとこにも色々な見所があるんですねぇ。
今回平日スタートだったのでお昼だったのに河童橋も人少ない。
「二日後にはあの山の上に立っているはず~」と感慨にふけながらスタート。
今回の目的の一つが穂高神社。
実は以前に穂高町の本宮に行って昇殿参拝して「歩行安全」と「お守り」を頂いてきたんですよ(写真は以前お参りした際のもの)
ということで上高地の奥にある奥宮にも再度お参り。
頂いたお守りも備えて登山の安全をお祈りです。
徳沢に向かう途中、崩れた道の補修のため河原に借り道が作られてました。
普段だと見られない位置からの写真が撮れてラッキー。
正面に見えるのは大天井岳ですかね、こっちからの角度だと分かりづらいですが。
一日目は横尾までの移動で終了。
休憩地として2回ほど使ったことあるけど宿泊は初めて。
涸沢に比べて布団(というかベッド)がしっかり確保されるのと、風呂が有るのがいいですね。
場所柄、ボディーソープの類いは使えませんが、汗を流せるだけで有り難い。
さて二日目はいよいよ本格登山。
予報と違ってお天気はまずまずなので安心して向かいます。
「このまま外れてくれるといいなぁ」と祈りつつ翌日の予定が気になるところ。
実はさんざん奥穂高岳には行ってるくせにこのルートを歩くのは初めて穂高に登った時の帰りに歩いただけ。
行きに関しては初めてという素人さんですw
まあ、普段は前穂高経由かパノラマコースで降りてるからなぁ。
行きは前穂高経由か縦走路経由だし。
この長い歩きが嫌いなんですよ……つくづく変わり種なやつ。
若干ですが紅葉も始まってました。
9月下旬あたりに行きたかったけど多分激混みでそれはそれで嫌ですね。
近かったせいか8時15分に涸沢に到着。
このまま上っても早すぎるので涸沢ヒュッテで少しのんびりしてましたが、これがちょっと失敗だったかも。
晴れ渡った見事な天気でしたが少し休んだ間に薄雲が……まあでもこの時点では気になるほどではなかったんですよ。
初めてザイテングラードのパノラマルートを通りました。
景色が非現実的で面白いですねぇ。
外から見るのと内から見るのとでは結構趣が違いました。
登りはそれほどきつい感じではないのですが、まる1ヶ月山に行ってなかったせいか足がついていかない感じ。
やっぱり普段から歩かないとこの手の山は手強いですね。
もっとも時間が早すぎるので余分な休憩をとりつつ登ったのでかなり楽でした。
11時半前に穂高岳山荘に到着。
翌日は奥穂高岳に行く予定なのでこの日はどうしようか考えつつお昼ご飯。
ご飯を食べ終わって空荷で軽く行こうかなと外へ出たら急激に天候悪化。
ガスが出たと思ったらこの後雨まで降り出して、嫌な方向で天気予報が当たりました。
あーあ
翌日天気予報が外れて晴れたら西穂に向かう予定だったけど、連泊して帰るかどうしようか「ヤマノススメ」を読みながら考える。
結局翌日の天候を見て決めることにしましたが……見事な雨&風でもう一泊も考えましたが、やることないし翌日も雨で下るだけな予報。
ならば行ける程度の風雨だしさっさと降りてしまおうと吊り尾根経由で下ることにして6時過ぎスタート。
この時点で山頂方面に向かう人は数えるほど……そりゃそうだ。
西穂高への分岐が名残惜しい。
今回ジャンダルムに行きたかった……
まあ、それはそれとしてもう一つの目的の嶺宮参りは達成したから良しとしよう。
初めて穂高に登ったとき以来の三宮参りでいつも持ち歩いてるお守りも世代交代です。
雨はそこまでじゃなかったけど、さすがに風は強くて一歩一歩慎重な吊り尾根歩き。
どうせ景色見られないしこういうとき自分の集中継続力がありがたい。
どうも持続的集中力は性格っぽいです。
7月の蝶ヶ岳に続いて今回も雷鳥さんの道案内がありました。
今回も親子でしたが雛も大分大きくなりましたね。
しかも初めて雷鳥が飛ぶ所を見ました。
貴重なシーンが見られましたが後追いで脅してしまったのではないかとちょっと心配。
人っ子一人すれ違うこと無く8時に紀美子平に到着。
こんな雨の日に好き好んで吊り尾根歩く人はいないわな。
用意してもらったお弁当を食べようかと思ったけど雨で断念。
岳沢小屋までご飯はおあずけ。
吊り尾根よりやはり重太郎新道の下りの方が緊張しました。
足を滑らしたら怪我じゃ済みませんからねぇ。
何度も通った道なので勝手は分かりますがそれでもかなり慎重になりました。
途中このルートは初めて歩くという登りの人とすれ違いましたが、この天気で初めてとか大丈夫かいな。
怪我しなければいいけど。
そして小屋が見えたときの安心感。
ガスの晴れ間から見えた上高地の景色がすごく印象的でした。
小屋に着いた後、早く降りてももったいないので休憩していたら天気予報通り雨脚も強くなって岳沢が濁流に。
沢が渡れなければ上高地にも下れないので2時間ほど小屋で休んで、沢水が少し引いたタイミングで降りてきました。
13時に登山口に下山。
普段とは違う梓川を眺めつつ予定より一日早く上高地を後にしました。
体力的、技量的に奥穂高岳から西穂高岳へのルートに初挑戦のはずが挫折。
来年にお預けとなりましたが、色々学べた今回の山行きでした。