前回の三連休を使って出掛けてきました。
「遠くに行きたいな」とは思っていたので国内で遠くに行ってみることにしました。
行き先は枕崎です。
以前から最南端の駅にも行ってみたいとは思ってたのでついでですね。
ただ行くのもつまらないので新幹線で各駅停車の旅。
普通電車の旅と違って金銭的メリットが全くないので、やる人は少ないかも。
ということで東京から最初の新大阪行き「こだま」は6時57分です。
最初のこだまは名古屋行きなんですよね。
ひかりに乗り換えて行けば各駅なんだけど、気分がよろしくないのでこだまです。
車両はN700S系ってやつでしたが、こだまでも走ってるのね。
朝食のお弁当を買い込んで乗り込む。
事前に準備した切符がこれ。
無駄に高いけど乗り鉄だからいいや。
自宅から普通に買って一番高い片道切符って枕崎かなぁって思ったけど、後で調べたら稚内の17,930円の方が高かった。
こだまで新大阪まで行く暇人はいないと思ったらそれなりにいました。
ぷらっとこだま目当ての人って結構いるっぽい。
1時間程度に目をつぶれば安くて早い移動手段よね。
11時前に新大阪に到着。
出張で新幹線4時間は乗り慣れてるけど、各駅停車だとやたらと長く感じる。
でも停車中に普段降りないような駅のホームに立てたのでよしとしよう。
山陽新幹線のこだままで40分ほどの待ち合わせ。
昼食を買いに駅をぶらつく。
結局新大阪に来ると定番の中之島ビーフサンドを買ってしまう。
新大阪からも「こだま」です。
東京からのぞみで乗って以来の500系で、久しぶり~
既に古い車両の部類に入るのだけれど、今でもなんかカッコイイ。
通常のやつと違って、キティ新幹線ってやつでした。
昔も思ったけど、やっぱり車内は少し狭く感じます。
以前乗った時は1号車の前の方だったので更に屋根が低かったですが。
山陽新幹線のこだま停車駅はほぼほぼ来ることないので、結構貴重な体験でした。
東海道に比べて後続に抜かれる頻度は少ないのですが、駅間が結構短い気がする。
新尾道とか三原とか。
博多に着いたのが16時過ぎ。
新幹線で博多に来たのは初めてですが、まさかこだまでくることになるとは……
博多から博多南行きの列車になるので、余韻を楽しむ間もなくさっさと降ろされるのがなんとも。
さらに先に向かうことは可能ですが、せっかくなので博多で一泊しました。
ホント移動だけで一日が終わったw
東京に比べて日の入りが遅いので少しだけ観光気分を味わってきました。
ただ、事前の調べとか何もしてこなかったので本当にぶらついた感じですね。
当然これを食うわけで、天神まで歩いて来た暇人。
やることないしねぇ。
翌日は7時22分の鹿児島中央行きの「つばめ」に乗車。
九州新幹線は初めてですが、全区間を走るつばめって少ないんですね。
九州限定の800系じゃないのが残念でしたが、あれは熊本ローカルみたいな車両だし。
全区間抜かれることはないのですが、博多~熊本間は通勤特急並みの感覚ですね。
駅が多すぎで各市一駅みたいな感じです。
新鳥栖と久留米が3分て何?
元々九州の特急って快速みたいなものだし、それが新幹線化したらこうなるのか。
9時過ぎに鹿児島中央駅に到着。
なぜか駅に観覧車があるという。
西鹿児島駅時代はもっと渋い駅だったような。
特急に乗っても指宿までしか行けないので、枕崎行きまで1時間ほどの乗換待ちをして乗車。
ここからは乗り鉄の方が多いし、枕崎まで行く人はほぼそうですね。
バスで行く倍の時間がかかるから一般の人は通しで通常は乗らない。
一般の人が目に付いたのはIC利用可能区間の喜入までと指宿、山川くらいでしょうか。
久しぶりに乗った古くさい国鉄型ディーゼルカーが良い感じです。
指宿のお隣山川駅は有人駅日本最南端だそうで(そう書いてあった)
ここから先は線路工事中だとかで、平日は運休してるものの休日運転。
つまり観光客(乗り鉄)くらいしかまともに乗らない区間ってことね。
走る速度もめっちゃ遅くて自転車といい勝負に変わります。
道路が整備される前に作られた鉄道の名残みたいな雰囲気で昭和を感じるには面白い。
区間の途中に西大山駅。
日本最南端の鉄道の駅。
窓から撮れるかな、くらいに思ってたら撮影タイムが設けられてました。
3分くらい止まるのでかなり余裕。
でも車で来て撮影してる人が乗客の倍以上いるという不思議駅でした。
途中開聞岳の登山口でもある開聞駅で途中下車。
この列車だけ、日中に2時間ほど途中下車可能なんですよ。
絵に描いたような無人駅です。
なんでこんなところで降りたかというと開聞岳に登るためじゃなく、神社です。
朝早かったら山に行ったかも……
枚聞神社は薩摩一宮の一つなのでここまで遠出したのなら来るしかないでしょ。
さすが一宮だけあって大きいですね。
背後にある開聞岳が霊峰っぽい(実際山岳信仰から始まった説もあるらしい)
御朱印帳に御朱印を頂くことが出来ました。
再び列車に乗って終点枕崎駅。
先の列車より混んでたような。
一時間後に同じ列車で戻るみたいですね。
自分以外の皆さん企画切符らしく運転士を素通りですが、自分は切符を出したので不思議そうな顔してました。
そんなに一般人は乗らないのかい
ホテルのチェックインには早いので4キロほど離れた火之神公園まで歩いて行きました。
途中に美味いものでもあればと思ったけど、鹿児島もコロナの関係で軒並み飲食はダウン。
土産物屋は開いていたので買い物してきましたが、観光業は本当に大変だなぁ。
歩いている途中で屋久島も見えたので、「また島に行きたいなぁ」なんて思ってみたり。
屋久島は山も有名だしね。
行ってみたい場所の一つではある。
この日お世話になったのは駅近くの枕崎ステーションホテル。
ホテルに部屋風呂はあるのですが、近所の銭湯に行くと割引券とお風呂セット一式を貸してくれる不思議システム。
大浴場好きとしては銭湯をチョイスなんですが、昔ながらの銭湯っぽくありながらジャグジーやサウナもある変わったところでした。
ビジネスホテルなので夕食はないのですが、近所の居酒屋でカツオ三昧。
時節柄アルコールの提供はなかったのですが、美味しくいただきました。
朝食はオプション扱いで事前に予約なのですが、こちらも結構良かった。
ビジネスホテルで個別にご飯のおひつが付いてきたのは初めてだわ。
最終日は路線バスで一旦鹿児島に出ました。
高速バスではない路線バスですが、特急なので早いです。
かつてあった鉄道線を補完する感じですけど、そのバス自体の乗客も少ないのはちょっと寂しい。
東京が当初雪予報で、ANAから「夕方飛ばないかもしれないぞ」メール貰ってたのですが、幸い朝の時点で運行が確定したので鹿児島観光ですよ。
時間的に微妙かと思いましたが、1便しかない桜島フェリーのクルーズ船に間に合いました。
通常15分で渡るところを寄り道して50分で渡るんですよね。
通常と違う角度から鹿児島の街や桜島が見られるのでお得です。
展望所に行くと鹿児島空港がギリギリになるので月読神社の方へ。
神社の境内にも一応展望所があるんですよ。
あまり期待していなかった御朱印も頂くことができました。
思ったより時間があまったので、結局タクシーを使って湯之平展望所まで行ってしまったのですが、唯一登れない百名山は見上げる姿も荒々しい良い山でした。
でもたまにはタクシーもいいですね。
地元の運転士さんが豊富な知識で色々な話を聞かせてくれます。
下手な観光ガイドブックより面白い。
展望所に寄るパターンの計画より早いバスに乗れてしまったので、港から近い桜島の道の駅まで歩いてお昼ご飯を食べてきました。
展望所付近にもう少し居流せる施設があるといいのですが……
初めて桜島に来たときは活動期だったので噴火の瞬間も見られたのですが、今回は噴煙だけの大人しい桜島でした。
来るときにやたらと時間を掛けたのに比べて、帰りは飛行機で東京直行です。
最初鹿児島中央駅前のシャトルバス乗り場を駅前広場かと思ってウロウロしてたら、バスセンター内にあったという。
駅前の乗り場案内見たら駅前ロータリーにあるようにしか見えないんですけどw
でも鹿児島空港ってかなり内陸なんですね。
それなりに便数も確保されているので、次は乗換で屋久島だな、うん。
思いつきで企画した旅だったけど、なかなか面白かった。
3月の連休はどこに行こうかなぁ。