同人音楽は好きなんだけど

投稿者: | 2025年4月27日

今日はM3だったんですが結局行きませんでした。
元々春のM3は参加率低いんですけどね。
例年からGWは北アルプスの雪山が定番化してるので、まず東京にいないというコトも多かったりする。

ただ最近積極的に行きたいという気分にならないのも事実で、今回は完全に気力減退が理由でした。
そこのところどうしてなのか自分でもよく分からないのですが、多分に同人音楽自体への興味が薄れたというのが大きいかと思ってます。
前日にカタログ買いに電気街行ったら、店のどこにあるのかよく分からないから諦めたってのもあるんですけど……w
大分前から感じていたことではあるのですが、いくつか理由は分かっているのでどうにもならないですね。
今回はその辺りをつらつらっと書いてみようかと思いますが、完全にチラシの裏ネタです。

音が豪華になりすぎ問題
同人とインディーズって本来垣根はないと思うけど、出自が違うせいかより趣味性の高いものとして存在していた気がします。つまり一般的な音楽とは異なり、ゲーム的、BGM的傾向が強かったが故に、PCとの親和性が高くてとにかくメロディー重視だったのが面白かった。出せる音が増えて、メロディーよりデコレーションにこりだした頃から、悪く言うと普通になったな、と。FM音源なんちゃら、とか8bitなんちゃらなんてジャンルもありますが、進歩性より懐古性が強くて、面白いけど胸躍る感はないかな。なので追いかける対象で無くなったということでしょうか。

プラットフォームが移った問題
これはメディアの問題ですが、CD媒体メインのイベントに新味や発見がなくなったこと。まあ、ネットの時代ですから、発表の場がネットになるのはいいんだけど、サークルリンク見てもXであったりYoutubeであったり刹那的な感じなので、だったら消費する側も刹那的に聞き捨てでいいんじゃね?って感じるようになりました。
過去の作品ひとつひとつを自分の足跡として残さないのかなって感じるんですよね。そういう姿勢なら聴く側としても物理メディアこだわる必要はなくて、発表された作品を聞けばそれでお終いっていう向き合い方でいいでしょう。投げ銭的な意味はあるのかもしれないけど、わざわざ物理メディアを買う必要性は感じないかな。
逆に過去の作品も含めて気に入ると、大人買いするタイプです。

多すぎて見つけられない問題
これ一番大きな理由で昔は事前に試聴出来るサークルは全部聞いてたんですよ、一応。
いかんせんサークル数が多すぎてチェックしきれないのと、前出の通り作品直結なのでその時の単体しか試聴できず、このクリエイターがどういう音楽を作る人なのか、どんな個性がある人なのかも分からない。一応各作品も上がってたりするけど、じゃあその作品ってどのCDに入ってるのかの情報は無し。
自分はクリエイターの個性も含めた音楽のあり方が好きなので、単にメロディーが好きな曲というのであれば、メジャーの出来の良い曲を聴いていれば質もコスパも良いので、わざわざ単発の曲に金を出す必要を感じない。
多分、背景を踏まえて曲を捉えるというやり方は、クラシックを聴いていた頃からの癖なんだろうねぇ。

ボーカル多すぎ問題
一番最初に離れ始めた原因なんだけど、決してボーカルが嫌いなわけじゃ無い。でも曲の個性を楽しみたいのであってボーカルによる色付けがくどいと辟易するタイプ。もっともクリエイター自身がそういうものを求めたのだから、そうなんだろうとは思うけど、だったら自分の方向性とは異なる人なので聴かなくていいかなってなる。
流行りかなんか知らないけど、そういうのが多すぎて、そうじゃない人もいるから見つけようと努力していたのだけれど、見つけられない問題と相まって時間の無駄遣いになるのでいい加減止めました。

結局のところ、M3というイベントが大きくなりすぎたがために、自分の趣味に合った一つを見つけられなくなってしまったということですかね。
物理メディアにこだわらなければネット視聴でいい訳だし、サークルリンクから視聴すれば欲求は満たされるでしょう。一応秋は他の用事とバッティングすることもないので行く予定ですが、春はよほどのことがないと行かないですね、忙しくて。
無理していかなくても、近所の同人ショップに委託されるし、会社帰りにふらっと寄れば買えるので、無理して電車賃使って混雑と暑さに戯れる必要も無いかと。

でも一番大きいのは自分の感性が古くなったからなんだろうなぁ、ってのが地味に痛い。