ダムカードも群馬県に入ったのはいいんですが、暑くて嫌だと出不精していたらもう12月。
「雪が降ったらいけないじゃん。」ってことでいくつかこなしておこうと、今回は藤原ダムに行ってきました。

紅葉は終わった感がありますが、まだ白い物はなくて冬枯れ的な景色。
ダムの堰堤自体が県道なので、実は冬でも普通に来られたみたいです。

よくあるダム脇の駐車場とかはなくて、直接管理事務所にお邪魔しました。
まあ最近は入口にカードが置いてあるので勝手に貰っていくんですけどね。
無事カードゲット。
いつも通りダム珈琲でもしようかと思ったところでちょいと小用が……しかし管理棟にトイレ無し。
入口の張り紙を見たら少し離れた集落に公衆トイレがあるとの案内。
仕方ないので車で移動するか……

そしてこちらがそのトイレ。
観光地では無い印象ですが実に立派なものでした。
そしてふと道の向こうにある建物が気になる。

「昔のお店かな」と思ってよく見たら暖簾が妙に新しい。
「もしかして営業中?」
一期一会的な地元のお店大好きな自分としてはこりゃ寄るしかないでしょ。
と思って扉を開けたらおばちゃんが独りいらっしゃいました。
近所の方のふらっと寄り道しそうな感じの食堂らしからぬ感じでしたが、昔は普通にテーブル席と座敷があったことが分かる配置。
80を過ぎたおばちゃんが昔の名残で今も営業しているそうな。
年齢的に除雪が出来ないので、冬期は休業だそうです。
生粋の地元の方で、藤原ダムが出来る前の集落の話とか色々聞くことができました。
120戸ほど水没したそうですが、村全体が水没しなかったので集落保障とかされなかった話だとか、昔は藤原湖で観光船だとかあったけど玉原ダムとの調整ダムになって、発電で水位が毎日変わるので船着き場が撤去されてしまっただとか。
まあ、何も無い所だと思ってたけど、地元の人には思い出や人生があるんだなぁと改めて感じ入った次第。
「りんご食うかい?」「きのこ入れようか?」とご近所のおばちゃんライクなお店でした。

腹が満たされたので再び管理棟駐車場に戻ってきて珈琲です。
ベンチもないので、駐車場の片隅をお借りしました。
おやつもあったのでいただきましたが、「熊とか来ないよな」とちょっと警戒心。
そういや食堂のおばちゃんが、ダム下の罠で今年は4頭捕獲されたとか言ってました。
ついでに痩せ細っていて冬眠できないんじゃないか、とのこと。
もう冬眠の時期ですが、今年は日光、谷川山系は迂闊に入らない方が良いみたいです。
奥多摩、秩父山系は実がなってたから大丈夫かなぁ

せっかくなのでダムを少し歩いて来ました。
しかし全く観光客とかこないわね。
すごく細い谷になってますが、これ利根川なんですよね。
すごいな。

せっかくなので下側にも行ってみました。
少し大回りするので車で移動しましたが、下側には駐車場とかありません。
まあ、一台置ける程度のスペースはありますが、本当に観光とか関係の無いダムみたいです。

一箇所気になったのが格子シャッターが閉まってたこのトンネル。
TEPCOって書いてあったから発電設備かとは思いましたが、後で調べたら玉原地下発電所に続く道だったよです。
電力会社って何気にすごいよな。

いつも通り帰りは温泉なのですが、今回下調べなしで行ってナビで適当に選びました。
名前が「水上温泉センター 諏訪ノ湯」というので、てっきりスーパー銭湯的な場所かと思って行ったら純粋な銭湯だったw
しかも洗剤なしの本当に浸かるだけの温泉。
まあ350円だからいいんですけどね。
しかし水上温泉って初めて入りましたが、源泉完全掛け流し(源泉温度42度)で実に心地良かった。
今回予定のなかった日曜日に気まぐれで出掛けた感じでしたが、本格的な雪になる前にもう一箇所くらいは利根川水系のダムに行けるだろうか。
KAWAカードもあるし、歩きネタには事欠きませんが。