穂高!

投稿者: | 2013年10月20日

先週の三連休で今年多分〆の山登りに行ってきました。
元々は9月に行く予定だったんですが、台風のせいで西穂高独標で妥協したあの日。
今度こそは!

上高地
ということで今年何度目?の長野、そして今年2度目の上高地。

初日はそんなに急ぐ日程でも無かったんですが、午後から天候悪化の予報とちょっとした用事があったので朝一の上高地入り。
まだ6時……さすがに早すぎたか。

穂高神社奥院
バスターミナルから3kmほど歩いて明神池の畔にある穂高神社奥院に到着。
まずはここが用事の場所。

穂高神社2お守り
穂高に登るからには穂高神社にお参りして安全祈願せねば。
そして以前の日記で触れた用事がここで生きてくる。
穂高町の穂高神社本社で買ってきたお守り。
神前に供えてよろしくお願いします。

登山口
そそくさと元来た道を2kmほど戻って8時半いざ登山口へ。
普通はぐるっと回って裏の涸沢から登るんですけど今回は正面からの真っ向勝負。
岳沢登山路は一般には上級者向けなんですけど山小屋までは普通に登れます。
ハイシーズンにはハイキング気分で行く人もいるみたいですね。

登山道登山道2
樹林帯歩きなんですけど、荒々しい一面も。
倒木がすんごい……

風穴
途中風穴とかあったんですけど、全然涼しくない……というか既に外気温の方が涼しいというオチw

ガレ場ガレ場2
小一時間ほど歩くと見晴らしが良いところへ。
1枚目の写真の中央ちょうど白くなってるところの下端ですね。
登山道はここを歩いて行く訳ではなくて、この岩場の端の樹林帯を歩いて行く感じ。

更に歩いて1時間、この日目的地の岳沢小屋に到着。

岳沢小屋
1枚目の写真で言うと白い部分の上端、中腹当たりですね。
これでも標高2,170mにあるので上高地から600mくらい登ってるんですけど、周りのスケールが大きすぎて分かりづらい。

下界天界
しかしこの時点で10時半。
上も下も大分雲が怪しい被ってきました。
なんかポツポツ小雨も降り出してますし。
早めに登ってきて良かった。

しかしやることが無い……

昼食テラス
昼食に蕎麦食べて、ウロウロして景色を楽しむくらい。

寝室
最後は布団にくるまって昼寝してました。
夜通し車運転してきたのと早朝から活動してたので、さすがに眠かった。

夕方には本格的に雨が降り始めてどんどん気温が下がっていく……夜にはみぞれ模様になってましたが…

夕食朝食
岳沢小屋の良いところは予約を入れておけば布団が1枚確保されるところですね。
翌日登山に備えて休養は大切なんですけどこれは非常に助かる。
逆に言うと予約がないと泊まれない……ことはないんですけど、しっかり寝たいなら要予約。
ごはんは良かった。
水が豊富に使えるということもあるのだろうか。
とにかくおいしかった。

朝の穂高朝の穂高2
二日目朝5時。
休養は十二分。
昨日の天気とはうって変わって気持ちが良いくらいの快晴exclamation×2
おーテンション上がる。
しかし極っ寒。上の方白いんですが……大丈夫かいな。

登山道登山道2
登り始めてそれほど雪はないんだけれど、足を滑らせる要素は満点。
ちょっと慎重になりますね、まだこの辺りは普通に歩けるからいいけど。

登山道3登山道4
とにかく足を滑らせないように慎重に登る。
左のようななだらかな所はいいんですけどねぇ。
右のは崖も登るので苦労します。
ここで滑ったら死ねるたらーっ(汗)
さすが重太郎新道結構なキツさ、たしかに上級者向かも。
でも比較的苦を感じないのはよく寝たからだろうか……

前穂高登山道5
尾根まで登り切ると一気に景色が変わって「おぉースゲェー!」って感じ。
前穂高が見え始めるとなんとなく力が湧く。
その分本格的に岩稜帯なので足下だけは慎重に、慎重に。

紀美子平紀美子平2
登り始めて2時間半。奥穂高岳への分岐点標高2,920m紀美子平に到着。
ここに荷物を一旦置いて前穂高まで100m程登る。
リュックを降ろして動くと体が軽い~w

しかしここからが一番キツかった気がする。
登りはいいんですよ、勢いで登れるから。
下りがメチャクチャ怖かった。
雪で滑るのに足下がよく見えない切り立った岩場を降りてくるのは、転落先が見えているだけに慎重にならざるを得ない。
まぁ、雪さえなければどうってことなかったんだけど、高さに慣れないと怖いだろうなぁ。

前穂高岳上高地
30分ほどで前穂高岳の山頂に到着。
絶景ぴかぴか(新しい)
この前登った焼岳も右の方に低く見える。
上高地もあんなに低い。
おぉすげー。

さらに動画を追加。

奥穂高
そしてこれから向かう奥穂高岳。
下に見える吊り尾根を伝っていくコースですが、こう見てもすごいコースだね。

時間的にかなり余裕のある行程なので30分くらい景色を楽しんでました。
風が凄かったけどw

吊り尾根吊り尾根2
さて、紀美子平まで戻ってきて吊り尾根を奥穂高方面へ。
陽射しのおかげで雪もなんとなく大丈夫そう。
中途半端に溶けてると怖いけど気をつければ大丈夫でしょう。
という訳で行く。

吊り尾根から前穂高吊り尾根から前穂高2
振り返って歩いてきたところを見ると結構な所を通ってるなぁ。
前穂高の山頂にちんまり人が結構見える。
山小屋スタートだからいいけど下から登ると人が多そう。
やっぱり連休だしね。

吊り尾根から上高地吊り尾根から涸沢
吊り尾根からは常に上高地が見えるので景色は飽きませんね。
とっても気持ちが良い。
疲れを忘れるってこういう状態なんだろうなぁ、ほんと。
一部尾根の反対側も見えるところまで登ったりすると涸沢が見えたり。
帰りはあそこに降りるのね。

南陵の頭南陵の頭から奥穂高
吊り尾根も終盤、南陵の頭まで来ると奥穂高も間近。
山頂に人が見えるくらい。
あともう少し。
前穂高に比べて奥穂高の方が登りやすかったかな。

最後の登り
とはいえ最後の登りはきつかったですが……
既に足が疲れているだけに。

奥穂高山頂
そして12時半に山頂。
人いっぱい。

頂上のお宮の下にあるのが穂高神社の嶺宮ですね。
ここがご本尊。

動画も投稿。

お守りCD
ここでおもむろに奥院にも供えたお守りを出す。
穂高三宮を巡る今回の登山の目的も達成exclamation
良かった、良かった。
ついでにうちのCDも供えて、LastStage3で売れますようにw

山頂
で、ここが本当の山頂。
人が多すぎて撮影のタイミングが難しいw

前穂高方面
あんなに苦労して登った前穂高が下に見える……100mしか違わないんだけどちょっと感動。
3,000峰が下に見えるってところが特に。

槍ヶ岳方面常念岳方面
槍ヶ岳も常念岳もくっきり。
次回は槍ヶ岳に行きたいな。
去年常念岳から穂高岳を見て登る目標を立てたから、来年は槍ヶ岳の番。
奥には立山まで見える。
思えばあそこに立った時に山の感動を覚えて登山を始めたんだっけ。
いつだったかなぁ、4年くらい前?
このブログの初期に登った時の記録があるはずだけど。

上高地方面
そしてさんざん撮影した上高地。
初めて上高地に来た時に上から見てみたい。
それが穂高を登りたいと思ったきっかけ。
色々とよぎる物があって今までの集大成を成し遂げた感じですね。
その辺りは苦労した本人にしか分からない感傷なんでしょうけど。

とにかく時間があったので奥穂高の山頂では恒例のラーメンを食べたり、何だかんだで1時間半くらい山頂を楽しんでました。
弾丸登山だとこうはいきませんね。

ドリコミ
そしておもむろに始めるドリームコミュニケーション。
最高峰プレーヤー(意味違w

いい加減この日のお宿、穂高山荘に向かわなければならないので下山開始。
それ程急な下りもなく、砂利に足を取られないように慎重に下るくらいのものでしたが最後にキマシタ。

山荘へ山荘へ2
急転直下という言葉そのまんま。
山荘手前の下りが絶壁。
まぁ、岩にしがみつきながら足場を確保していけば落ちることは無いんだけどいやはや。

穂高山荘
15時に無事山荘に到着。
明日は下るだけだし、とりあえず体力不足で遭難という事態だけは無くなりましたw
この日は夕食を食べてから即寝るのパターン。
布団1枚に二人はさすがに狭いけど疲れた体には睡魔が勝つ。

ご来光ご来光2
翌日は5時に起床。
早々と朝食を済ませた後、ご来光を見てから涸沢経由で下山を開始。

穂高山荘涸沢から穂高山荘
下山途中から山荘と涸沢に降りてから山荘を見たの図。
やっぱりスケールが大きいねぇ。

前穂高と吊り尾根奥穂高
そして上高地側からは見えない裏側から見たの図。
ちょうどこの向こう側をずっと歩いた形ですね。

北穂高涸沢
季節的に紅葉の時期ということで、そっちの景色も見事でした。
帰りは下りで余裕もあったので紅葉狩りをしながらの下山。

しかし、涸沢から上高地までの道程が長い……一般登山道を6kmで林道を11km。
行きにこれだと気疲れしそう。
体力的には使うけど岳沢から登る方が好きかなぁ。

上高地より
途中穂高神社奥院に下山報告をしたりお昼ご飯と食べたりと寄り道しましたが、13時前に無事河童橋まで戻ってきて1枚。
初日はガスが被ってましたけどこの日は晴天。
あそこの頂にいたのかと思うと感慨深いですね。
また機会があれば同じコースで行ってみたいくらい良いところだった。
技術があれば西穂高経由で下山というのが理想だけど体力と気力勝負。
何よりもう一日休日が取れないと難しいかなぁ。

とにかく充実した山登りでした。

今回の歩行マップ
歩行マップ