今更ですがGWの話。
ここ数年のGWは雪の燕岳に登ってましたが、今年は並びが良くて後半が5連休となったので行程に余裕が取れるし北穂高岳まで行ってきました。
ということで毎度おなじみ上高地から6時にスタート。
初日は涸沢までだったので余裕モード。
穂高神社奥宮に寄ってとりあえず安全祈願。
徳沢から先は雪が増えてきて通常の歩道から治山道路歩きなんですね。
普段歩けない所なので視界が広いし結構新鮮でした。
横尾からはほぼ雪道歩きに変わったので途中からはアイゼンも装備。
最初は普通の山歩きだったんですけどねぇ。
積雪期は谷歩きなのね。
この辺りも周囲の尾根から雪崩れてたり落石が転がってたりと結構緊張しますわな。
11時半に宿泊地涸沢到着。
無雪期は何度も来てるけど今回は初めての景色。
おおー、すげぇー。
しかし相変わらずスケールが大きすぎて縮尺がw
翌日は北穂高岳に登るだけなので時間的にはかなり余裕だったんですが、気温が高くなるのが気になったので早めの5時半に登山開始。
スキー場の上級者コースを上る気分です。
気を抜いて転ぶと滑落する角度なので比較的落ち着いた緩やかなところでしか写真は撮れてないですが、右の写真は一番キツかったところかな。
貴重な記録。
8時20分に山頂到着。
もっと時間がかかるかと思ったけど、結構早く着いたー。
おかげで雪が緩む前に登り切ることが出来て良かった。
この後派手に崩壊して怪我人が出たそうです……
お天気は良くて景色は最高でした。
槍ヶ岳方面は白馬岳の方まで、奥穂高岳方面も八ヶ岳や富士山までバッチリ見えました。やっぱり春、秋は空気が澄んでていいですね。
山頂から雪の階段を下るとすぐに北穂高小屋です。
個人的にこの小屋のロケーションは一番好きです。
下を見れば大キレット。
以前よくあんな所を歩いてきたな、と。
そして反対側の遥か下に涸沢のテント村が米粒のように(この日はめっさ多い)
転ぶと怖いですがw
午後にはガスも出てきましたが、夕方は日の入りを拝むことが出来ました。
こういう景色が好き。
翌日は終日山頂の山小屋でくつろぐ。
特にやることもなく、飲み食いしながら山の景色を眺めるだけ。
山荘のテラスは柵もなく夏より広いです。
過去には崖側に滑り落ちて死んだ人もいるらしいですが……
ちょうど中間にひびが入っていますが、ひびから崖寄りは夏場は谷底です。
崖に積もった雪をすぱっと水平に切り取った感じ?
人間の重み程度は大丈夫らしいけど崩れたら怖いわなw
景色は前日以上に空気が澄んでて白馬や富士山もはっきり見える絶景。
雪山いいねぇ。
翌日の下山日は天候最悪、視界なし。
午前中はガスだけで済むと踏んでいたのですが……
天候下り坂なので6時半に下山を開始しましたが、雨が降る中で滑落と雪崩に細心の注意を払いながらの下山でした。
来る時には無かった雪崩の痕跡とかあるし緊張したわー。
8時半前に無事下山しましたが下から見上げるとよくあんなところを下ってきたな、と。
後から下ってくる人が豆粒に見えます。
谷を延々と歩いて最終宿泊地の横尾に着いた時はとにかくほっとしました。
10時前には着いてしまったので待ち時間が長かった……
ここは風呂があるので助かる。
苦労した分、最終日は好天に恵まれました。
河童橋には9時半前に着きましたが、GW最終日ということもあって人すくなっ!
帰りの高速道路も空いてたし、さすがに最終日まで遊ぶ人は少なかったみたい。
やっぱり最終日はゆっくりしたいよね。
おかげで快適に帰京出来ましたが、さすがに今回は疲れた。
雪山は好きだけど、やっぱり雪崩は怖い。
来年はどうしようかなぁ。
今シーズン何回か来るからその時考えよう。