今年の秋は本当に週末のお天気に恵まれないですね。
台風接近で一時はどうしようかと思いましたが幸い中心が逸れたので山行き決行。
自分が山登りを始めるきっかけの山、穂高岳です。
ここのところ北アルプスに入る時は、前日入りで朝一番入山が定番化してましたが今回は穂高岳単独なのでゆっくりめ。
とはいえ上高地に8時入りだからそれなりに早いんですけどね。
でもバスは空いてます。
台風接近中につき雲が低いですが雨も降っていないので岳沢登山口より9時に出発。
初日は岳沢小屋までなので昼過ぎ到着が目標です。
岳沢側はちょうど黄葉が見頃でしたが曇天なので写真映えは今一つ。
紅葉より黄葉ですね。
とはいえあまりにも見事な黄葉なので写真を撮りまくってきました。
スタートが遅かったおかげで河童橋で買ったお弁当片手に上高地を眺めながらの紅葉狩り。
本当はスローペースでゆっくり登るつもりだったんですが、途中雨がぽつぽつ落ちてきたので結局急いで登ってしまいました。
昼前に宿泊地に着いてしまってはやることナッシング。
最初は小屋の周囲をウロウロしてたんですが、雨も強くなってきたので昼寝してました。
ヤレヤレですね。
夜は台風が最接近したので暴風雨でしたが朝にはお天気も回復。
青空も見えるくらいで良かったのですが、風の方は絶好調の暴風状態。
飛ばされないようにトライ。
まあ、以前暴風雨の中同じコースを降りてきたことはあるので大丈夫でしょう。
小屋を6時過ぎに出て8時半に紀美子平に無事到着。
意外と早く着きました。
重太郎新道を登ったのは初めて奥穂高岳に来た時以来だけど20分ほど早く登れた~
しかし激風。
空荷で山頂へ。
奥穂から下る時は前穂はパスしてたからこちらも初めて来た時以来ですね。
9時に前穂高岳の山頂に到着~。
幸い山頂にガスはなくて良かったけど周囲はガスで見晴らしがあんまり良くない。
更に風が強い……でも気温が高いのは幸い。
稜線を境にわき上がる雲はなかなか壮観でした。
さて先の方を見るに吊り尾根は大丈夫でしたが奥穂高岳はガスの中。
お天気次第なので今回は残念。
左は前穂高岳山頂から見たもの、右は紀美子平から見たもの。
それでも吊り尾根の途中から涸沢が見えたのは良かった。
やっぱりせっかく歩くならこういう景色が見たいですよね。
奥穂高は見晴らしが期待出来なかったので途中でお茶しながらゆっくり歩いて標高3,190mの奥穂高岳山頂に12時半前到着。
完全にガスの中でどっちを見ても真っ白でしたが、たまに切れるガスの切れ間よりジャンダルムが見えてとりあえずは来た甲斐がありました。
良かった良かった。
ということであまり長居もせずに山小屋に向かいましたが夕方にはガスも取れてくれました。
おかげですばらしく綺麗な日の入りを見る事が出来ました。
ちょうど白山に沈んでいく感じ。
翌日は更に完全なる快晴。
表銀座の向こうは雲海で風も無く穏やかな最高の日の出でした。
しかし皆さん早起きよね。
今回予定されてた連れが来られなくなったので、帰りは上級コースのパノラマルートで帰ることにしました。
このルート、以前にも歩いたことはあるのですが、時間の都合で屏風の頭には行かなかったんですよね。
なので今回はそちらに寄り道です。
屏風の頭へは途中から分岐してピストンなので空荷にして行ってきました。
皆さん考える事は一緒というか人多過ぎw
確か登山道としては破線ルートだったような気がするんですが。
目的の地はスタート時点で見えてるのでこの時点で道の急峻さは折り紙付き。
その分それに見合った本当に素晴らしい景色でした。
槍ヶ岳から穂高岳までの稜線がこれだけ近くに一望出来ることにただただ感動しました。
そして普段歩く涸沢から横尾まで道程が上から見えるというのもまた妙な感動を覚えました。
とにかく好天に恵まれたこともありますが綺麗過ぎて、そこを離れるのは本当に後ろ髪を引かれる思いでした。
もう一度時間をとって行きたい場所だなぁ。
涸沢メインで行くのもいいかな?
しかしパノラマルートはやっぱり少し険しいですね。
崖のところは言うに及ばず通常の下り部分も一気に下るので怪我には要注意です。
新村橋に着いた時にはほっとしました。
今回は本当に久しぶりの穂高メインの山登りでしたが、やっぱり穂高岳が一番好きです。
槍ヶ岳もいいけど外から眺める方が好きかなw
今年は何回も計画変更させられる落ち着かない秋の空でしたが、最終的には2回の北アルプス入りを果たす事が出来ました。
今年実現出来なかった餓鬼岳から燕岳への縦走に備えてまた一年頑張ろう。