埼玉県境歩きファイナル(前半)

投稿者: | 2023年3月25日

去年何気なく始めた埼玉県と東京都の境界(山岳部)歩きですが、最奥地はハードルが高いので残していました。
雲取山に行ったときに自炊登山も面白いと目覚めまして、今回は最奥地の長沢背稜を歩いて来ました。
ちなみに過去の稜線歩きはこちらの通り(1回目)(2回目)(3回目

東日原バス停登山口
以前棒ノ嶺から歩いて降りてきた東日原が今回のスタート。
本当はゆっくり歩きたかったので、初日は一杯水避難小屋までのつもりだったのですが、前日に雨が降ったので一日落として一気に酉谷山まで行きます。
8時過ぎのスタート。

取り付き尾根端
前回降りてきた時、急な坂だったイメージはなかったのですが、そういえば尾根から降りる最後の部分だけやたらと急だった……
今回荷物が多いのでこの坂は辛かった。
雨のせいで土が滑るのでそこも要注意。

登山道登山道2
ある程度尾根に登ってしまえば緩やかな登りになるので歩きやすい。
明るい山道では荷物が重くても足取りが軽くなります。
このあたりは本当に気持ちが良いですね。

痩せ尾根雪
一杯水に向かう手前辺りからなんとなく白い物が残っていました。
「前日の雨は上では雪だったんだなぁ」なんて思いながら歩いてましたが、この時点では舞った程度のイメージ。
まだそれほど気にしてません。

残雪一杯水避難小屋
10時半に一杯水避難小屋到着。
この手前から急に雪が残っていました。
普通に歩ける程度なので問題ないのですが、やっぱり前日無理して来ないで良かった。
大荷物で疲れたので小屋でひと息つきました。
さすがに誰もいませんでしたが、小屋の前を通って天目山へ向かう人を数人見かけました。
天気良かったしね。

巻き道天目山分岐
天目山は前回登ったので今回は無視。
巻き道を使って移動を開始します。
新雪で滑ることもないので、この時点では滑り止めは出しませんでした。
稜線が土だと外すのが面倒になるので。
とはいえ滑落するとえらいことになるので、慎重な足取り。
天目山への分岐から先は本当に初めて歩く道になります。

稜線歩き雲取山方面
稜線も雪はなくならずでしたが、新雪が綺麗な歩き。
滑り止めもいらずゆるゆると歩いて行きます。
今回は水の補給が難しいので汗をかかないようにしていますが、陽射しが暖かくて汗かき気味。
それは仕方ないので節約しながら水分補給で進みます。
見晴らしの良い所からの景色で、前回歩いた石尾根が見渡せました。
やはり上の方は雪が降ったようですね。

稜線歩き梯子橋
足跡を見る限り先行する人が一人だけいるようです。
完全な新雪歩きとならなかったのはちょっと残念。
しかし自分以外に歩く人がいるんだな、と。
滑り止めは要らないですが、やっぱり梯子橋は恐い。
木の上に積もった雪って滑るんだよね。
ここは本当に慎重に渡りました(滑り止め使えってどんっ(衝撃)

雪道酉谷山
気温が上がって雪が融けて滑りやすくなったのと、疲労でいい加減足取りが怪しくなってきたのでこの辺りでは6本爪アイゼンを装着しています。
疲れて「まだ着かないかぁ」となったときに遠方の中腹に酉谷山避難小屋を発見。
目標が実際に見えると意気が揚がる。
でも実際は遠いんだよね。

十字路避難小屋へ
十字路の標識。
左に行くと酉谷山避難小屋で、右が酉谷山山頂、真っ直ぐが巻き道。
ということで左に曲がって少しばかり下ると避難小屋がありました。

酉谷山避難小屋小屋内
14時前に酉谷山避難小屋に到着。
さすがに疲れました。
ここで先行していた方とお会いしました。
その方も今晩は小屋泊まりだそうで、今回の小屋は2名泊。
写真で状況は知っていましたが、綺麗な小屋ですね。

酉谷山へ酉谷山
空荷にしてさっそく酉谷山の山頂へ向かいました。
翌日は長いので登りたくない。
30分ほどなのでそう遠くは無いですが、空荷でも疲れた足には辛かった。

秩父方面青梅方面
山頂から見える景色で秩父の街と青梅の街が同時に見えるというのはなんとも不思議な光景でした。
山が間にあるとはいえ、繋がってるんですね。
そりゃまあ県境だし。

雪解け水夕飯
小屋に戻ってご飯の支度。
水を使わないで済むレトルトパックを持ってきたのは正解でした。
小屋の水場は枯れてました(この季節じゃね
温めるのに水が必要ですが、屋根から大量に雪解け水が滴っていたのでそれを溜めて使用。
飲める水は貴重なのだ。

夕焼け
初日は終日の好天でしたが、さすがに疲れました。
ということで泥のように眠ります。
つづく

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