埼玉県境歩きファイナル(後半)

投稿者: | 2023年3月26日

前回の続き、二日目。

酉谷山避難小屋気温
2月の雲取山に比べると冷え込みは強く無いものの、氷点下まで下がりました。
個人的にはこれくらいの冷え込みの方が空気がピリッとしていて好きです。
7時前に行動開始。

巻き道雪道
山頂は既に行ったので巻き道からの移動ですが、やはり雲取方面に向かうと雪が多くなってくるし、前日の融雪が凍結しているので最初からアイゼン装備です。
ざっくざっくと歩く感じですね。

ヘリポートヘリポートから
この日最高の見晴らし場所ヘリポート。
避難小屋とかがあるわけでもないけど、ヘリポートだけがある不思議ポイント。
この日は完全なる快晴で、富士山から南アルプス、浅間山、谷川連峰、日光連山と遠方の山々をくっきり見ることが出来ました。

尾根筋水松山山頂へ
さらに進んでちょうどこの地点、水松山の山頂を巻いてるところですが、右手が直近で山頂で寄り道で登ってみました。
しかしこの反対側の左手尾根から人が登ってきたのはびっくりしました。
地図には無いのですが、一応直登のコースがあるらしいです。

水松山稜線方向
登ったら看板が地面に置いてあるだけの地味な山頂。
この後稜線を歩けば元のルートに戻れるのは分かってたけど、妙にだだっ広くて迷いそうだったので一旦巻き道に戻りました。
これが失敗あせあせ(飛び散る汗)

分岐点稜線へ
巻き道を歩いて行ったら、真っ直ぐは天祖山への下山道で、長沢背稜へは稜線に上がれの指示。
つまり、山頂は巻くけど広い稜線に登るのがルートだったという。
この場所、結構急登でした……

雪道2
ところで今回の歩きで途方に暮れたのが、どこもかしこも湿った雪のせいで座って休める場所がないこと。
レインのズボンを着用すれば気にせずだけど、上に着るとやっぱり暑いんですよね。
しかも前日も登り込みの10キロ以上の行程だったので足に疲労が残り気味。
休みたいけど休めない……これは辛い。

長沢山へ長沢山
長沢山に登る手前でついに足に来ました。
というか、休憩(行動食)を怠ったのでまともに動かなくなってしまった。
なんとか長沢山まで身体と荷物を持ち上げて、10時と早いですが昼食です。
身体に来ているので水分エネルギーの補給は不可欠。
幸い水はあと2リットルほどあるので、アルファ米のカレーと味噌汁とまともな食事。
やっぱり腹に溜まるご飯はいいねぇw

岩場急登
体力は復活したものの、長沢山は1738m、芋ノ木ドッケは1946m。
普段なら気にしないけど、足に疲労がある身としてはこの差は気が重い。
しかもここから先は急な岩場登りもあったりして、足を使うのがね……
まあ、ゆっくり行けば大丈夫なので心配はないですが、登りを見ると「マジかよ……」ってリアルで声がでましたw

合流点
最後は平坦なところに出て、「どっちだ~exclamation&question」となりながら雲取からのルートに合流しました。
雪のせいで最後は本当に分かりづらかった。
この後もっと分かりづらいんですが……

指導標芋ノ木ドッケ
現金なもので、メジャールートに合流した安心感からすぐには三峰側に向かず、空荷で芋ノ木ドッケのピークにも行ってきました。
看板も何もないのですが、三峰側から行くと雲取山方面へ指導標がある手前にある、この一段高い所が芋ノ木ドッケみたいです、多分。

不明瞭区間看板箇所
さて、雲取側からの巻き道がメジャールートなんですが、長沢背稜から来ると稜線を降りる形になります。
一旦雲取側に回って巻き道が一番分かりやすいようですが、面倒なのでそのまま降りたら、このルートが凄かった。
全く道が見えないexclamation×2
無雪期でもルート不明瞭の注意書きが出ているので、積雪期だとまったく分かりません。
GPSの地図を頼りに方向だけは間違っていないので、いつか巻き道と交わるだろうと降りていきましたが、赤テープも治山用のものが混ざっていて目印にならないし、先人の足跡も迷走してるしw
GPSが樹林帯とはいえ単なる下りなんですけどねぇ。

白岩小屋テント泊
13時半過ぎに白岩小屋(廃屋)に到着。
この日はここにもう一泊と決めていたので行動終了。
ここのためにテントを持ってきたけど、おかげで途中でギブアップしても泊まれる安心感はあったかな?
雪上も覚悟してたけど乾いた土の部分があって助かりました。

夕食
白岩小屋の水場もやっぱりダメでした。
3日間で3リッターはギリギリだったかな?
翌日の行動用に500mlだけ残して使い切りました。
夏は死にそうだけど、水場が生きてるかな大丈夫なのだろうか。

白岩小屋は景色が良いところなんですが、雲取山の手前としては中途半端だったんでしょうか?
自己責任のテント場としては簡易トイレもあるし助かるのですが、誰もいないと廃屋が不気味ですねw

風景日の入り
景色を最高でしたが、夕方はちょっと曇り気味。
それでもなんとか日の入りだけはチラ見せしてくれました。
良かった良かった。

朝食
翌朝はレトルトスープなので雪でお湯作り。
冬場はアルファ米よりレトルトの方が無難かもねぇ。

下山道下山道2
そういえば、今回は妙法ヶ岳(三峯神社奥院)に寄り道しないで戻ってきたのですが、何気に普通の登山ルートを通るのは初めてでした。
もうちょっとダラダラした道かと思ったら奥院に行くときの道と似たり寄ったりね。

山歩きとは関係ないのですが、今回帰りのバスバスがヤバかった。
春分の日はパワースポット的に良日らしく、やたらと道路が渋滞(というか駐車場がいっぱい)していて到着バスがめちゃくちゃ遅れてました。
50分遅れで着いた一本前のバスがちょうど来たので乗ったけど三峰口駅行き……西武秩父で温泉入ろうかと思ってたのに…

大滝温泉路線バス
仕方なく途中下車して大滝温泉に入った後、通常の路線バスで帰りました。
お客自分だけ……
三峰口駅でたまたま急行バスを見かけたけど、激混みでとても登山装備で乗れる余地皆無……やっぱりね。

観光地として復活した三峯神社から帰るには午前中のバスじゃないと辛そうですね。
奥多摩側のバスも同じだけど。
世の中色々普通に戻った、というより溜まってた分吹き出してる感じがします。
今年の山小屋競争は壮絶になりそうですね。

<今回の歩行マップ>
歩行マップ

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