長くてキツい

投稿者: | 2023年8月22日

前回の続き、お盆休みの北アルプス後半です。

小屋前
夜のうちに天候はすっかりガス。
麓の天気は曇りなので大きく崩れることはありませんが、ほぼ雨に近いのでレイン装備でのスタートとなりました。
電波はあるので台風の状況も確認しましたが、天候に影響を与えそうなのは夕方から。
この日に下ってしまえばいいので、風さえ強くなければ……そこそこ強いな…
まあ、嘆いても仕方ないし暑くないのが幸いとも言えるので頑張っていきましょう。
この日は6時前にスタートです。

稜線岩稜帯
とはいえ、湿った岩は滑るのでいつもより慎重に。
雨の日のキレット越えに比べればなんてことないのだろうけど、なめるとしっぺ返しが恐い。
ガスもそこまで濃くないのでルートが分かりやすいのは助かりました。

水晶岳水晶岳より
6時半に水晶岳に到着。
何も見えませんが、人がいたのにちょっと驚き。
前日のうちに来ればお天気良かったと思うのですが、疲れた体で往復1時間の山登りは辛いよね……
以前の裏銀座縦走でここまでは来ているので、この先は初めての道になります。
何も見えないけどw

赤牛岳方面へ登山道
ということで、一旦下り始めます。
景色も見えずちょっと残念ですが歩いた実績作りだから仕方ない。
こういうこともあります。

晴れ間水晶岳
今回は標高が下がるまでガスの中を覚悟で歩いていたら、いきなりガスが抜けてきました。
嵐の前の静けさか?

温泉沢分岐温泉沢方面
途中にあった温泉沢への分岐。
ここを下っていくと昨年行った高天原の野天風呂いい気分(温泉)に出ます。
体力的に行きたいけど無理~

ブロッケン現象
東側が晴れて日が差してきたので「これはっexclamation」と思い反対側を見ると見事にブロッケン現象が出ていました。
近すぎて小さいのもったいなかったですが、久しぶりに見ました。

雷鳥
そういえば今回見ることが出来なかった雷鳥さん。突如目の前に現れてびっくりしました。しかし登山道から一向にどいてくれないし、こちらが動くと行き先の方へ移動する始末。
しばし雷鳥と戯れていました。
でもつがいで見たのは初めてかも。

せっかくなので動画でも。
この後はい松に逸れてくれたので先に進めましたが気を遣う……

赤牛岳水晶岳への稜線
9時半に赤牛岳到着。
ガスは取れた感じですが、稜線全体が晴れるのは無理そうです。
台風の影響で湿った空気が入っているから まあ無理ですね。

ついでに山頂の動画も。
ガスで見晴らしはほぼ内ですけど、一応の記録。

読売新道読売新道2
さて赤牛岳からは一方的に下っていく道ですがここからが長い。
予想と違ったのが道の様相。
普通の山道が延々と続くイメージでいたのですが全然違いました。
滑ったら死ぬな、コリャあせあせ(飛び散る汗)

尾根より黒部湖下山道
1時間ほど歩いて尾根の落ち着いた所まで来るとここから先は樹林帯へ。
そこまで酷い道ではないのだけれど、苔むした石がおおかったりして滑らないように気を使います。
暑いし鬱陶しいし長いしで、正直今まで聞いてきた読売新道の「長くてつらい」の意味を存分に味わいました。
赤牛岳から降りるだけだったらもう少し印象も違うのかもしれませんね。

下山道2
それと奥地道であるせいか整備が行き届いていないのも仕方の無いところ(そもそも歩く人が少ない
でもちょっと恐いところもあったりと、疲れた身にはなかなかハードなコースでした。

奥黒部ヒュッテ奥黒部ヒュッテ2
14時半に奥黒部ヒュッテに到着。
途中昼食を食べた休憩を含めて、標準タイムより長くなった……
汗をかかないように気を遣いながらの歩きだったから仕方ないのですが、まさか8時間ルートとはね。
もう二度と歩きたくない道筆頭に躍り出ました(悪い道じゃないんだけど……

奥黒部ヒュッテはお風呂が使えるのが最大の利点ですね。
山から降りてきていい加減気持ち悪くなってきた体を清められるのは有り難いことです。

桟道桟道2
最終日は黒部ダムまでのほぼ水平移動。
のつもりだったんだけど、前半は結構な道でした。
読売新道よりよく整備されてるけど、望んだ方向性と違うw
しかもたまに折て間が空いてたり折れそうな段があったりで気が抜けない。
おもわず「えへぇ~っあせあせ(飛び散る汗)」って声が出ちゃいました。
日電歩道の高まきってこんな感じなんですかね。

早朝に雨が降ったくらいで自分が歩いた時間帯はレインいらずの曇りでした。
結局台風の影響を受けずに済みましたが、このルートが大雨だったら完全にアウトでしたね。

黒部湖
この時の黒部湖最奥地はここ。
水位が上がればもう少し上流になりますが、こういう景色ってなんか感慨深いですね。

平ノ渡し入口渡し船
9時半前に平ノ渡し場に到着。
ここを真っ直ぐ行くと避難小屋と船窪岳(現役)、針ノ木岳(ほぼ廃道に近い)への道。
10時の船に余裕を持って出てきたので結構早く着きました。
でもギリギリで歩くのはオススメ出来ないですね。
あの桟道はやっぱり落ち着いて越えたいです。
この日は自分の他に1名だけだったので、普通のボートが来ました。

渡し船2船着き場
船のこういう雰囲気は好きですが、下船後のこの階段上りがかなり辛い。
待たせたら悪いから一気に登るので息が上がる~どんっ(衝撃)

湖畔の山道
上がったところで後は黒部ダムへ向かうだけ(コソ長いけど)
このルートは以前五色ヶ原から降りてきて歩いたルートなのである程度知見があるので落ち着いて歩けます。
とはいえ、前回長くてアップダウンに嘆いた道はそのままで、今回もぶつくさ言いながら歩いてました。
「無駄に登らせるなよ~exclamation×2」(山の中で独り毒づく)w

黒部ダムへ黒部ダムから赤牛岳
14時半に黒部ダムに到着。
文字で書くと簡単ですが、いい加減疲れました。
ダムから見た景色が今までと違う。
「あそこから降りてきたのかぴかぴか(新しい)

特急バス車内
7月の連休にも来た黒部ダムですが、やっぱり人が少ないのはお盆最終日であるのと、台風を警戒してなのかな?
予定していた15時半の長野駅行きのバスも空いていてかなりゆったりと移動出来ました。
でも扇沢は結構な雨が降っていたのは、やっぱり山のこちら側と向こう側でお天気が違うんですね。
ともかく傘要らずで終わって本当にラッキーでした。
疲れていたから本当に助かりました。

当初はどうしようかと悩んだ今回の山行きでしたが、全行程雨に降られずに済みました。
穂高神社への安全祈願祈祷が効いているのだろうか?
9月の連休(今年は1回なんですね)は北アルプスはお休みです。
その代わりにどこか行きたいかも。
10月の連休で秋の北アルプスを楽しむ予定です。

今回の歩行マップ
歩行マップ