7月の三連休、微妙なお天気続きでどうしようかと悩みましたが、通常の雨程度なら大丈夫かなと山登りなのです。
GWの燕岳以来の北アルプスです。
北陸新幹線のおかげで出来る、仕事上がりに富山に移動して朝から登山バスで入るパターンも何回目だろう。
深夜帯の車移動より体が大分楽ですわ。
しかし今回部屋がツインルームでした。
無駄に広い………
そういえば地鉄バスも新しくなってました。
今年から指定席になったので、無理して早く並ぶ必要がなくなったのは有り難いですね。
しかし立山有料道路ってとんでもない所を通ってますよね。
富山駅からの登山バスじゃないと公共交通的にはここを通れないんですよね。
桂台ゲートから美女平までのこの区間の景色が好き。
まあ仮に通行規制区間じゃなかったとしても、室堂までの通行料金19,800円てはマイカーはパスですね。
室堂に9時前到着。
今回は室堂の正面に見える立山ではなくて、左手に見える大日岳山系の縦走です。
当初はまだ未踏の笠ヶ岳も考えたのですが、7月のお天気と気温を考えたらあそこは無理かなぁっと。
ということで比較的空いてるだろうし、早々に予約が取れたのでこちらもお初の山です。
日程的にお盆の1ヶ月まえ。
これが悩ましいところで、登山前に室堂のベンチでお盆の山小屋予約をしてましたw
今年のお盆は並びが良いので長期休みなんですが、その分一つでも予約が取れないと破綻するのでドキドキでした。
一時間くらいは予約電話待ちで足止めをくらうかと思ったら、3分ほどで電話が繋がって拍子抜け。
安心して登山道へ移動。
初日はまず雷鳥沢に降りて、剱御前小屋を目指します。
このコースは剱岳へ行った時に通ったコースでしたが、あの時は雨とガスの歩きだったので全然景色を見ていない。
なるほど、こういうコースだったのねw
初日は梅雨の間の晴れ間で気持ちの良い天気でした。
その代わり7月だけに陽射しが暑い……
この日の行程は余裕があり過ぎるくらいの余裕時間なので、ゆっくり登らせてもらいました。
空気が薄いのか息が上がります。
12時過ぎに剱御前小屋まで上がったところがヘリで荷揚げ中。
少しばかり脇によけて眺めてましたが、パイロットはさすがだね。
時間的にお昼ご飯でしたが、小屋開きしたばかりなのでランチメニューはなし。
カップヌードルで腹を満たす。
それはそれでよし。
時間もあったので、空荷で近くの剱御前山まで行ってきました。
山頂では残念ながら剱岳方向はガス。
小屋前からは綺麗に見えたんですけどね。
山登り的にはこの日に別山、真砂岳あたりまで足を延ばして、一泊して下山というのがお天気的に良かったのかも知れませんね。
二日目は縦走ですが、濃霧(雲の中)
昼前には雨に変わる予報なので早めに出立。
それでも何も見えない訳ではなかったので良かったです。
しかしこのコース、稜線とはいえ一旦がっつり下るのでなかなかエグい。
天気が悪いと雷鳥がよく出ます。
最初と道の上に親子でいたので、移動するまで10分ほど待たされました。
親子の時ははぐれないようにしてやらないと、はぐれた子供は死ぬ危険もあるので気を遣います。
見た目は好き勝手に歩く子供を呼ぶ親鳥が実に微笑ましい。
雪が多かったら必要かと思って6本爪アイゼンも持って行きましたが、今回は使いませんでした。
GWのニュースでも言っていたけど、今年は雪が少ないそうです。
9時前に奥大日岳に登頂。
真っ白で景色無し。
自己満足ですな。
ここにきて雨がぽつぽつと降り出したのでレイン装備に換装。
意外と天気が崩れるの早かった。
実質雲の中だし、雨というか結露した霧というか微妙なところ。
景色もないし、あまりゆっくり歩いても天気が悪くなるだけだしで、淡々と歩いてます。
危険はないけれど、鎖場なんかもあって以外と変化のある道でした。
11時前には大日小屋に到着。
午後は本格的な雨っぽいし、早く着くに越したことはない。
小屋の受付が12時からなので、荷物を預けて雨の中大日岳へ。
残雪の上を歩くコースでしたが斜面ではないのでアイゼンいらず。
今回よく雷鳥と会います(6回くらいかな
30分とかからず大日岳に着きましたが、こちらも景色は無し。
いちおう登頂しましたよ、と。
あとは小屋に戻って濡れた服や靴を乾かす作業。
今回予想されたので着替えは万全です。
夜半に凄い風と雨の音で目が覚めましたが、雨雲レーダーみたらヤバかったですね。
下山時間に通ってたら下山できないところでした。
実際、下山口の称名滝のゲートは開かなかったそうで、「下山した頃には開く予定」という情報を信じての下山でした。
ということで三日目の朝はこんな天気。
霧と雨で非常によろしくない。
夜に降った雨のせいか、沢も水が多い気がする。
この下山コースは沢を渡渉することが多く、足を取られないようにかなり緊張しました。
登山道自体が沢のようになっているところもあったし、最悪前日と逆向きに歩いて雷鳥沢に降りるという選択も考えました。
今回不幸中の幸いと言うことでしょう。
大日平まで降りてくると地形的にまったり気分。
しかしカメラのレンズが気圧差なのか曇ってしまい使用不能。
仕方なくスマホで写真を撮ってきました。
結露対策は少し考えよう。
10時前に称名滝近くの登山口に無事下山。
天候は回復していたの雨は上がっていましたが、称名滝観光の人たちの前に、レイン装備の山男がひょっこり。
物珍しそうに見られてしまったw
予定より1時間ほど早く下山できたので増水して迫力満点の称名滝を見学してきました。
大迫力でした。
ちなみに右の写真は大日平小屋裏から見た不動滝。
称名滝の更に上流にある滝ですが、このコースならではの景色じゃないでしょうか。
今回景色の良さは初日だけでしたが、それでも初めての道はやはり新鮮で楽しい。
北アルプスの主稜線で残った山は笠ヶ岳と白馬岳のさらに奥、乗鞍岳くらいか。
一通り歩いたら、剱沢とかマイナーコースも行ってみたいですね。
まだまだ楽しめそうです。
次回はお盆休みの山登り!