北アルプスの北側へ

投稿者: | 2024年8月17日

前回からの続き、後半戦の3日目。
前日までは良くない予報だったんですが、快晴状態。
山のお天気は分からないねぇ。
午後も比較的安定しそうな予報に変わりました。

登山道 雪渓
白馬鑓温泉小屋の裏手から白馬鑓ヶ岳に向かって登っていきます。
前日のコースから代わって岩稜帯主体の荒々しいコース。
なんか谷筋の雪渓が凄いことになってました。
大雪渓もこんな感じになってるんですかね。
これじゃ人を通せないのも納得。

鎖場 鎖場2
鎖場、ハシゴ場があると妙にテンション上がる駄目な人なので、大変楽しい。
でも、鎖は使わなくても普通に登れる程度でした。
下りは欲しいかな。

森林限界
鎖場を抜けて森林限界を超えるところ。
いよいよ稜線が見えてきました。
ここまでくるとあとひと息って感じですね。

稜線へ 振り返り
急な登りが終わってあと少しで稜線です。
ちょっと低い所が稜線コースとの合流地点。
振り返ってよく登ったね。
ここまでで、鑓温泉から700mくらいでしょうか(高尾山2回分くらい)

鑓温泉分岐 日本海側
鑓温泉分岐まで登り切って一仕事終えた感。
まだ白馬鑓ヶ岳山頂は先なのでもう100mちょっと登るんですけどね。
ここまでようやく日本海側の景色が見えました。
雲に覆われているのはちょっと残念。

白馬鑓ヶ岳 稜線
9時に白馬鑓ヶ岳登頂。
遠方まで見える絶好のロケーション。
穂高、槍ヶ岳まで見える~
丁度真ん中辺りの緑部分が先ほど登ってきた鑓温泉からの道ですね。

お弁当
後は白馬山荘に向かうだけなので、ここで早めの昼食とする。
朝食5時だったからそこそこお腹減ってます(登りだったし
お弁当頼んでおいて正解だったわ。
1時間ほどのんびりしていたら人が増えてきたので移動することにしました。

杓子岳へ 白馬岳へ
白馬岳までの稜線もガスの無い綺麗な景色。
こういう景色を見ながら歩けるのが醍醐味なんです。
前回稜線歩きをしたときは杓子岳には登ったし、今回は巻き道経由で白馬岳へ向かいました。

白馬山荘へ カフェテリア
13時に白馬山荘に到着。
この日は大丈夫でしたが、雷雨とかを考慮するとこれくらいに着ける計画になるんですよね。
やっぱり高山の雷は怖い。

お盆期間中ということで白馬山荘は大混雑を予想していたのですが、予想外にガラガラ。
どうやら大雪渓の通行止めが相当に影響しているようで、宿泊も布団は1枚おきの余裕使用で、無人の部屋もいっぱいある状態でした。
台風も来ていたしキャンセルも相当あったのかなぁ。
昨年も大雪渓はシーズン途中で通行止めになったし、温暖化待った無しを感じてしまった。

夕焼け
午後はずっと景色を見て酒を飲んだり写真を撮ったり。
最後に日本海に沈む綺麗な夕焼けを期待していたら見事に清水岳に隠れたw
前回もそうだったし基本的に白馬山荘からは見えないのかも。

白馬岳山頂 雲海
一番問題の4日目は早朝4時半から行動開始。
朝食はお弁当にしてとりあえず白馬岳に登りましたが、雲が多くて綺麗な日の出は期待できそうもないし、この日の行程は長いので先へ進みます。

三国境へ 三国境
とりあえず三国境まで降りていって分岐点へ。
今までの2回はここから蓮華岳の方に行きましたが、今回はここから雪倉岳の方へ向かいます。
ここからは純粋に初めての道なのですが、基本的に標高が低くなるルートなので長いですがまあ行けるかなと。

雪倉岳へ 鉢ヶ岳
奥に見える雪倉岳の麓に避難小屋があるので、とりあえず朝食はそこで頂くことにして、とにかく歩く。
歩かないことには着かないのです。
幸い手前の鉢ヶ岳は巻き道なので助かりますが、それでも小さなアップダウンはあるので歩き甲斐はあります。

避難小屋 屋内
標高2900mの白馬岳から下って、2400mの雪倉避難小屋に到着。
屋内は結構広々してますが、外の方が気持ち良いので屋外で朝食のお弁当を頂きました。
このルート長いので、ここに泊まりたい人も多いみたいですが、宿泊すると怒られます。
避難小屋なので、用途外なのと管理人がいない小屋を好き勝手使う人が絶えないからみたいです。
ここを越えられない程度の体力なら、このルートに来るなってことなんでしょうね。

中腹から 雪倉岳山頂
雪倉岳は山頂を越えるルートなので200m程の登り。
大したことないですが、前日の蓄積と移動距離の長さで結構足にきます。
白馬山荘ではしっかり休息をとったので比較的しっかり登れました。

朝日岳へ
ガスって見えませんが、ここから更に先の朝日岳が今回の目的地。
まだまだ長いです。

お花畑 朝日岳へ
この後は完全にガスの中なので、あまり景色はないのですが、この日の天気予報は「午後から雨、雷の可能性有り」なので無駄休みせずに歩いてます。
空を見る分には時折青空も見えるので、ガスだけなのでこの辺りは安心して歩けたんですけどね。

朝日岳
すこしだけ見えた朝日岳。
あそこに登るか、巻き道をゆくか。
かなり心揺らいでいます。
ガスが取れて晴れないのは雲がかかり始めてる証。
雨も心配だし、分岐まで行って身体に聞いてみよう(ホントこれ

水平道分岐 登山道
10時に水平道分岐に到着。
まだ時間的には早いですが、既に5時間以上歩いてるんですよねぇ。
結構足にきています。
しかも覗いた登山道は直登だよ……

行動食をとって水分補給して、身体の調子は……まあ休み休み行けばなんとかなりそう。
水は1リッター以上残ってるし、時間もまだあるし、天気も雷は大丈夫そう。
後悔しないよういっときましょう!

前半はほぼ直登だったんですが、マップを見るとある程度登れば普通の等高線なので行けそうです。
10mほど登っては息を整えるを繰り返しながら少しずつ登りました。
いやぁ、相当に疲れてますね。

登山道2
最後はこんな緩やかな登りでも動けなくなりました。
気力、燃料切れです。
あと少しで登り切るので目処はあるし焦りはなかったけど、とにかく一旦足を休ませないと登れそうにない。
大休止してなんとなく身体が復活したら普通に歩けました。
相当に気力が落ちてたっぽいね。

合流点 朝日岳山頂
栂海新道との合流点を見た瞬間、全てから解放された気分になったので、人の気持ちって大事だと思いました。
だってその先の足取りが軽いこと、軽いこと。
11時半に朝日岳の山頂につきましたが、400mほど登るのに1時間半を要したことに。
疲れたね。
いよいよ小雨がぱらつき始めたので、山頂での休憩はそこそこに朝日小屋に向けて下りました。

朝日小屋へ 水平道合流点
小屋側の道は比較的ゆるやかでよく整備された道でした。
うーん、これだったら翌日ピストンでも良かったかも。
後で水平道歩いた人に聞いたら、水平道も最後の登りがきつかったようだ。

朝日小屋
12時半前に朝日小屋に到着。
小屋で受付をしていたら激しい雨脚の音が。
ギリギリセーフ!
最近の天気予報は当たるなあ。

下山道 下山道2
長くなったので最終日は簡単に。
北又へ下山したのですが、なんか本道かとおもったらマイナールートらしく、このルートを下るの自分一人だけでした。
ちょっとした鎖場もありましたが、それほどキツくも無い道で歩きやすかったです。
いかんせん、交通の便が最悪なのと、標高差があって登山口が低くて暑いってのが難点なんでしょうね。
下山後のタクシーが1万5千円くらかかるし、ソロにはキツい。

吊り橋 階段
もしかしたら今回一番心折れたの、下山口の吊り橋を渡った後の出口への100段階段だったかもしれない。
真面目に登るの辛かったw

北又小屋 小屋内
それと下山口の北又小屋って無人なんですね。
ここからタクシーを呼べると聞いていたので、有人かと思ってました。
電話機は現金専用なので10円玉必須(携帯電波は無い
自販機も無いので、下山後の水分補給用の水を残しておいて助かった。
蛇口はあったけど、飲めるのかはっきりしない……

今回の歩きで、北アルプスの主な稜線は歩いたかんじでしょうか。
谷筋も含めればまだまだルートはありますが、後は笠ヶ岳に登るだけかなぁ。
9月は別の計画があるので、来年ですかね。

今回朝日小屋では栂海新道に向かう方がいました。
親知らずに出る最後の稜線なんですが、既に北アルプスとは言いがたい場所の歩きと、長くて時間を要するルートということで、今後行くかどうかは時間と体力次第ですかね。
北アルプスの主峰を再訪した方が楽しそうだし。
後行きたいとしたら水平歩道か、あそこは行きたい。
まだまだ北アルプスは続く。

今回の歩行マップ
歩行マップ