7月三連休、夏の山行きを本格化させる場面なのですがいつも天気が微妙なんですよね。
今年も直前まで天候不安定で心配していたのですが連休を前に梅雨明けしたので良かった。
GWに続き北アルプスです。
いつもは仕事後に深夜入りのパターンなんですが今回は幸い有休が取れたので四連休で前日入りです。
なので梅雨明け直前の曇り空の松本駅です。
今回都合早朝登山になるので前日は日中移動だけです。
夏場は雷が怖いので逃げ場もないルートなので早めの行動開始するために早々に寝る。
翌日は4時に起きてタクシー移動ですが、さすが松本駅だけあって呼び出さなくてもタクシーがいっぱいいました。
しかし肝心の登山口である三郷スカイラインに行きたいと言ったら「それどこ?」
マジかー!
一応観光案内にも出ている展望台がある場所なんですけどね。
松本駅から真っ直ぐ行けないマイナーな場所なので、説明に四苦八苦。
結局グーグルマップのナビで道順を指示しました。
初めてスマホでカーナビを使ったわ。
ということでスカイラインの終点から先は林道なのでここから徒歩です。
この時点で標高1,450mなので結構登ってますね。
タクシーがないとこのコースはかなり辛い。
しかし狭い登山駐車場はほぼ満車でした。
このコースから登る物好きいるのね(自分も
5時45分のスタートです。
少し入るとゲートがあるので車はやっぱり入れない模様。
それでも他の林道と違って現役なのか道の状態はいいし、車が通った後があるので営林署で普通に使われているみたいですね。
おかげで未舗装ですが非常に歩きやすい。
車道だけあって急登もなく順調に標高を上げていく形。
1時間ほど林道を歩いて標高1,722mの冷沢に到着。
なぜか奥に車がいるのですが……大滝小屋の方の車なのかな?
登山道に入ったすぐの所に水道施設があって何かと思ったら、松本側に導水するための農業用水路なんですね。
由来の看板を見たら江戸時代に作られたとか。
こんな山奥なのに昔の人もすごいな。
大滝山に向かうこのコース、距離は長いので時間はかかるんですが急な上りも少なくて道自体は危険箇所も無い良い道でした。
しかも登山口から森林限界までしっかり下草を刈ってあって、歩みの少ないコースなのにとても快適な道でした。
管理している蝶ヶ岳ヒュッテの方には頭が下がります。
8時半前に中間地点の2,194m鍋冠山に到着。
この場所でも十分に高所なんですが眺望はまったくなし。
森林限界を超えるまで風景の楽しみが無いのが唯一の欠点ですかね。
あと5キロ。
八丁ダルミとはよく言ったもので、鍋冠山から少し下ったあとに延々と緩慢な尾根道が続いてました。
登らされることもないので、結構気楽な歩きでしたがこの辺りは普段長距離歩行慣れしてたおかげかな。
途中、半分に切られた丸太があって休憩に丁度いいやと休んだら、しっかり「ベンチ」と書かれてました。
ありがたや。
とにかく冷沢からだけでも8キロ以上歩くので、標高差もさることながら距離を歩かされます。
体調万全じゃないとかなり辛い。
今回とにかく汗をかかないことに気を遣いましたが、さすがに気温も上がってきて、今回登り切るまでに水1.5L消費しました。
毎度思いますが、この森林限界を超える時が一番気持ちいい。
「抜けたー」って感じですかね。
大滝山の場合は稜線に出る直前まで樹林帯なのでとにかく待ちに待った景色。
最後は稜線出る手前の木立を抜けた瞬間に絶景が広がりました。
思わず「おぉー」って声が出てしまいました。
以前徳本峠から登って見た景色のはずなんですけどね。
やっぱり一気に広がる景色は衝撃的です。
初めて燕岳に登った時の燕山荘に着いた瞬間の衝撃に近いかなぁ。
稜線に出てからは10分ほどで2,616mの北峰なんですが、11時半と想定よりかなり早く登り着いたので、その手前にある見晴し場所で蝶ヶ岳とその奥に見える槍ヶ岳、穂高岳を小一時間眺めてました。
常念岳に大天井岳、その先にあるのはその先は野口五郎岳かな?
本当に見飽きないです。
以前とは逆側から辿り着いた大滝山荘です。
前回徳本峠から来た時も静かな場所でしたが、この日も他の小屋が予約が取れないくらい盛況ななか、宿泊者自分を入れて二組3名。
交通の便が悪いくらいで、徒歩数分で絶景ポイントあるし、松本平も一望だし、本当に良いところなんですけどね。
ちなみにテントは6張りくらい出てたので小屋泊よりテン泊の方が多いという……
小屋に荷物を置いて徒歩10分ほどのところにある2,614mの南峰にも行ってきました。
こちらが大滝山の三角点。
ただしハイマツのため景色は残念な感じ。
徳本峠から来た時は見晴らし箇所を知らずにここでお昼を食べたんだっけか。
再び見晴らし場所に戻って小屋で買ったコーラで乾杯。
蝶ヶ岳からピストンで来る人がたまにいるくらいで、ほとんど人は通らないから静かだし、まったり山の景色をこれでもかと堪能しました。
翌日は4時に起床して日の出を見に見晴台へ。
東北方面に梅雨雲が残っていたので綺麗な朝日は見られませんでしたが、雲から昇る日の出は見られました。
満足。
朝食後小屋でくつろいだ後の7時過ぎに蝶ヶ岳に向けて出発。
1時間半くらいで行けるので楽しい稜線歩き。
とはいかず、一旦樹林帯に入るんですけどね。
季節的に高山植物が綺麗でした。
登り返して8時半前に蝶ヶ岳に到着。
GW以来2ヶ月ぶり。
前回は暴風でまともに景色が見られなかったからなぁ。
山頂はそこそこに、今回は5月には行けなかった蝶槍を目指します。
途中雷鳥にも会えたし満足。
しかし本当に逃げないよね、この鳥。
ということで蝶槍です。
何回か来てはいるのですが、やっぱりここから見る景色はいいですね。
さらに横尾への分岐に戻る時には雷鳥親子にも会えたのですが、写真だと分かりづらいですね。
雛が6羽もいるのでなかなか賑やかな一時でした。
こちらも人を全く怖がらず雛がうろちょろ。
自然はかくありたい。
2日目は横尾へ下ってから明神館に宿泊なのでこれにて稜線の景色は終了。
蝶ヶ岳ヒュッテにしておけば良かったとちょっと公開しつつ、初日がもっと重いルートだと思ってたので仕方ないですね。
初めてのルートには余裕が必要なので……でもやっぱりもったいない。
お昼ご飯を食べるために12時に横尾に着いたのですが、人がいっぱい。
河童橋にいい時間に下ろうと思うと丁度良い時間ですからね。
自分はお昼は徳沢のパターンが多いですが。
そんなわけでいつものルートに戻りましたが、この時点でかなり暑い(下界はどんだけ
やっぱり上にしとけば良かったw
とはいえ翌日の帰りが楽だったので一長一短ですかね。
ここ数年夏の北アルプスも定番化してますが、8月はコミケに行く予定なのでお盆はお休みです。
とはいえその前段の休みでまた登るつもりなので、結局例年以上に北アルプスに登る事になりそうな今年の夏です。