前回からの続き三日目です。

一晩冷え込んでるのを感じてましたが、明るくなり始めたのでテントを開いたらめちゃくちゃ霜が降りてました。
とりあえず朝食をということでテント前でお湯を沸かすの図。

この日は結構余裕の予定だったのでテントの中で一時間ほどゴロゴロしていたのですが、なんかテントに当たる音がすると思って外を見たらびっくり。
雪景色に変わってました。
参ったな……季節的に雪もあり得るので滑り止めは持参してきたから問題無いのですが、テントに雪が積もって撤収が大変だった。

8時近くになりましたが時間もあるし、前日山頂へ行かなかったので山頂通過ルートで行くことにする。
初雪なので凍った根雪がないので滑り止めは不要でした。
とはいえ、岩の上とか滑らないか気を遣いながらの歩行となります。
う~んお気楽行程の日だったんだけどなぁ。

山頂からは予想通りの景色。
雪が降る~、風で寒い~、景色見えない~
前回国師ヶ岳から来た時に堪能しているので、貴重な雪景色ということでこれはこれで。

登りはいいけど、やっぱり下りは慎重になります。
降りたところで巻き道と合流。
これから本格的に埼玉、長野協会の縦走が始まります。
とはいえ稜線歩きだから楽しい歩きですよ(と思ってました。

あちゃー、雪もあってこれは歩きづらい。
まあでも危険はないからいいけどねぇ。

40分ほどで三宝山に到着。
雪ですが普通に歩けているので時間もあるしコーヒーブレイク。
本当は甲武信岳でやりたかったんですが、風が強くて寒いし景色も無かったのでこちらにしました。
まあ、こちらも景色はありませんが木陰で風はなく、ほっとしました。

のんびり歩けるかと思ったら三宝山から先が意外と厳しかった。
雪が無ければ違うんですが、急な下りや掛かりの薄い岩場は辛いわ~。
テント泊のフル装備でなければまだマシなんですが、いつもと足元の具合に最新の注意が必要でした。

歩いている時に途中にあったピーク。
頂上に標柱のようなものがあって、さすがにあの岩山は越えないだろうと思ったら巻き道で一安心。
指導標の方向板が外されていたので、今は登山出来るピークとしてはバリエーション扱いなんですかね。
雪が無かったら空荷で行きたかったかも……道の具合にもよりけりですが。
当然今回はパスです。

意外とアップダウンが多くて重装備には足にくる歩きになっていますが、11時半過ぎに大山に登頂しました。
ここは岩山なのか。
日当たりが良くて雪は溶けていましたが、休憩中に雪が降ってくる不安定なお天気。
写真を撮った時は陽射しもある感じだったんですけどね。
埼玉県の最奥地の山頂から撮影した秩父方向の風景は絶景でした。
最奥地に来た~って感じで感慨深い。

しかしここから十文字峠側に下るところが厳しかった。
三段階鎖場がここで出てくるとはね……しかも雪で足の掛け場が不安定なのがねぇ。
雪がなければ鎖がなくても降りられそうでしたが、ここはしっかり活用させていただきました。

12時半に分岐点に到着しましたが、水分補給でもしようかと十文字小屋に寄り道してみました。
しかしまさかの準備中。
トイレも施錠されているし、必要量はあるのだけれど水の補給も出来ず。
この後の水場が涸れてたらというだけではあったのですが、長居は無用なのでさっさと立ち去りました。
うーん、休憩したかったよ。

分岐点からは秩父方向に向かいますが、メインルートから外れたせいか道が極端に細くなりました。
とはいえ県境稜線から離れていくので雪は減っていくので、その点は安心感。

13時半に四里観音避難小屋に到着。
稜線の道から少しだけ下ったところにありますが、十文字小屋からそこまで遠くもなく、奥地にあるので利用する人は少なそう。

水場に行くにはちょっとした岩登りが必要ですが、ここまで来られる人なら問題無いでしょう。
この岩の向こう側の斜面にありますが、本当に少量の水が流れ出ているだけでした。
十文字小屋が閉まってたから、ここの水が涸れてたら死んでたわ。
ということで、今回の宿泊地になります。
ここの良いところは水場とトイレがしっかりある点ですかね。
来るのが大変な奥地なんですが、治山のための拠点にもなっているっぽい。
テントに比べれば実に快適な一夜でした。

四日目は7時前に行動開始。
ほぼ下山のために延々と歩く感じなので、あまり面白くないのですがとにかく道が細い。
というか踏み跡薄いよ~。
目印のリボンがあるので迷いはしませんが、右の写真なんかただの斜面だろw
枯れ葉が逆に怖いわ。

さすがに四日目となると登る足が疲れてます。
基本下りなのでいいのですが、当然登りもあるわけで。
辛い~
岩場が出てきたときには「マジか~い」と一言。
なんか微妙に足を掛けずらくて、ザック込みに体重だと足を滑らせて右手の谷に滑落ししそう。
珍しくロープのお世話になりました(ありがとうございます
よじ登ったら休憩ポイントの避難小屋が見えてきて妙に元気になる奴。

白泰山避難小屋は秩父側から来ると絶妙な位置にあるのですが、いかんせんトイレも水場も無いのがねぇ。
そこが許容出来るのであれば面白い場所にありました。

小屋から徒歩30秒でこの絶景です。
のぞき岩という場所ですが日帰りには遠いのがちょっとね。
来られないことはないですが、のんびりするには遠すぎるかなぁ、惜しい。
右手の写真の向こうに十文字峠、大山が見えて「あそこから歩いて来たのかぁ」としみじみ。
その向こうに見える雪山は八ヶ岳かな。

下山ついでに白泰山にも寄ってきました。
分岐点に荷物をデポして空荷で山頂に向かいましたが、道が薄いわ、山頂景色無いわで寄らなくても良かったわ。
一応踏破記録です。

お後はいつもの秩父らしい道をずっと下ってきました。
所々紅葉が見事な場所もあって良かったですね。
マイナーなのか人がいないのも良い(遠いんだよ

13時に下山口到着。
ここまでくれば生きて帰ったという心境。
まあ、この林道は使わずもう一段山道を下るんですけどね。
やはり人工物に普通の道があるというだけで、遭難せずに帰れるという安心感は強い。

そんなわけで整備された山道を抜けて最終的に下山したのがこちらです。
しかし、案内に甲武信岳、十文字峠方面とか書いてあるけど遠すぎるだろ。
昔の登山者はここから登ったんですかねぇ。
ちなみに登山届のポストは空っぽでした。
この場所は水場があるので、下山後に水が飲めるのが良さげでした。

1キロほど歩いて栃本関所跡バス停から市営バスで帰りましたが、ここからでも十分景色の良いですね。
ちなみにこの道は現役の国道140号です。
車1台すれ違うにも大変なので、滝沢ダムを通るバイパスを使いましょう。
特に横幅の広い大型四駆とかは来ない方が無難。
地元の人に迷惑だしねぇ。
さて正味3日間駆けて歩いたので筋肉痛になるかと思いきや、いじめぬいたためかなりませんでした。
秋に北アルプス2発行ったのが功を奏したのかもしれませんが、さすがに疲れました。
奥秩父縦走路も残すところ大弛峠から金峰山方面と十文字峠から三国山方面だけになりました。
北アルプスも一区切りついたし、来年は残りを走破してしまおう。
気が向いたら南アルプスか八ヶ岳でも行こうかねぇ。
などと既に来年を計画しております。
