山に行くにはまだちょっと、関東ふれあいの道はバスが冬ダイヤでこれもちょっと。
ということで今週末は鷲宮神社に行ってきました、歩いて……えぇ…
別に聖地巡礼という訳ではなくて最近やってた東京十社巡りの延長です。
元々東京十社というのは明治期に短期間制定された准勅祭社という制度で十二社が指定されたんですが、そのうち都区内にある十社で観光用神社巡りを推進したのがそれです。
なのでついでに残りの准勅祭社を巡ってしまおうというのが今回の目的。
せっかくなので徒歩で、しかも旧街道の日光御成街道を歩いて行こうという企画。
ついでに各宿場町の鎮守社に詣でてしまおうと……御朱印集めもはかどるw
地図を見る限りだと鷲宮神社は幸手から参詣道が伸びてたっぽい、自信は無いけど。
出発は6時、秋葉原から。
日光御成街道自体は本郷で中山道から分岐してるんですがせっかくなので秋葉原から歩いてみる。
本郷通りは東大前で国道17号から都道455号に変わりますが、この都道側が日光御成街道です。
元々は将軍が日光東照宮に参詣する際の道だそうです。
早い話が近道ですなw
何かそれを示す物がないのか見てみたらあったのが「岩槻街道」の表示板。
日光へは日光街道がメインで途中の岩槻が主目的に変化して別名が定着したんでしょうね。
前回の十社巡りの時も歩いた道なので王子まではルートが被るんですが、その際に紹介出来なかったものをいくつか。
途中に吉祥寺という大きなお寺がありました。
元々は吉祥寺にあったそうで吉祥寺の地名の由来のお寺だそうな。
もう一つ前回気づかなかったのですが、交差点に神社名があったので奥まった所ですが覗いてみました。
富士社だそうで富士講から発展した神社だそうです。
山屋的にはちょっと気になる神社ですが、富士山の山開き時期だけ社務所が開くのでその時期に来ると良いみたい。
これまた前回気にならなかったのですが、ちょうど七社神社の入口の所に中央分離帯よろしく不思議空間があるのが西ヶ原一里塚だそうです。
街道の名残だったんですね。
さて王子から先が今回初めて歩く所なんですが、一旦都道455号を離れて王子駅前で鋭角にバックしてます。
この辺りは結構今の岩槻街道から外れる部分が多いですね。
8時45分、赤羽では八幡神社に寄りました。
最初の宿場町である岩淵はもう少し先でそこの鎮守社は八雲神社なのですが、今は無人で八幡神社の管理社となっています。
今の近辺の鎮守社は八幡神社ということになるのかな?
この神社は立地が面白いところにあるので親子連れが見学に来てました。
9時10分に江戸期の鎮守社八雲神社に到着。
立派な建物であまり寂れた感じないです。
管理上の問題だけなのかもしれません。
荒川を渡ると川口。
街道自体は裏通りになりますが、なんとなく古い街並みも残ってました。
さすが荒川隣接地。洪水想定のハードルが高い。
川口の鎮守社は名称まんまの川口神社に9時40分到着。
立派な神社でした。
川口から鳩ヶ谷にかけては都内を歩いているような雰囲気で目新しさに欠けます。
それだけ郊外が広がってるということですかね。
取り立てて珍しいものは有りませんでした。
到着した鳩ヶ谷は長く交通過疎地で、今は埼玉高速鉄道が開通しましたが東京に近い割に古い街並みが残っている気がします。
鎮守社である氷川神社は少し奥まった所にありますが、昔の参道入口に案内があり11時に無事参詣出来ました。
そういえばいつの間にか川口市と合併したんですね。
鳩ヶ谷の氷川神社は結構こぢんまりとした所にありましたが、社は立派です。
御朱印の鳩のマークがちょっと変わってますね。
鳩ヶ谷から大門にかけては一気に道が悪くなります。
歩車分離がなくなりついに歩道自体が消滅。
車道も狭くて2車線ながら結構ぎりぎりな幅なので往来が多くて、車のすれ違いと歩行者が同時にあると車は最徐行状態。
中にはそのまま突っ走るアホな車もありひき殺されないか冷や冷やしながらの歩きでした。
歩行者は右歩きの原則で歩かないと真面目に危ないので気をつけましょう。
13時20分に立派な参道を持つ大門神社に到着。
大門宿は今の市街地からは大きく外れるためかなり過疎った雰囲気です。
神社も寂れてしまったのでしょうか、無人で賽銭箱も表にない状態でした。
岩槻に近づくと道は入り組んで今の県道からはずれて迂回します。
おそらくこの辺りが沼地帯だった関係で真っ直ぐに道を作れなかったからだと思いますが、今辿ろうとすると結構苦労します。
案内も無いですし。
意外な裏道が旧街道だったりするので住んでる人も知らずにいるかもしれませんね。
岩槻に着いたら真っ直ぐ駅から帰る予定でしたが、予定より早く着いたし翌日社務所が開いているか不安だったので少し遠いですが久伊豆神社に寄ってきました。
神社に着いたのが15時50分、社務所の受付が16時迄。
危なかった……
とりあえず1日目は田舎らしい静寂とは無縁の歩きでした。
まあ、東京30キロ圏内ですから望むべくも無いです。
2日目は岩槻から鷲宮への道のりに続く。