梅雨で今週末はダメかなと思ったら、そこそこお天気が持ちそうな予報。
こりゃ出掛けるぞ、となったもののさすがに天候不安定な山は怪しいので、道の駅歩きとしました。
今回は道の駅「あらかわ」です。
現地で知ったんですが、埼玉県で最初に登録された道の駅なんですね。
少し奥まったところにあるので、にわか登録したものだと思ってました。
歴史あるのね……すみません。
地面が濡れてますが、到着した8時前の時点では小雨模様。
どうしようか車の中で悶々としていたら止んだし、レイン装備もあるので決行です。
国道に出る前の旧道側歩きます。
三峰口まで秩父鉄道に沿って走る道が旧道で、江戸時代から甲州に抜ける往還道みたいです。
二車線の立派な感じですが、谷筋に沿ってある旧道を見ると、車が1台通れる程度の道だったみたいですね。
線路は真っ直ぐの鉄橋でも、道は谷を避けるようにうねうね。
ゆっくり歩くとこういう物も見えたりして楽しい。
少し広くなったところで集落が見えてきますが、この広々としたところが白久地区みたいです。
お天気は今ひとつですが、雨は完全に止みました。
やっぱり山の上はガスがかかってます。
集落に入ると道が狭くなるのは仕方なし。
味のある白久駅は駅というより、集落の一部に自然と存在してました。
秩父鉄道の駅はどこも味があるなぁ。
変に平成リフォームしてないから昭和然としてます。
自然の景色以外に特に目を引くものは無いのですが、たまにはこういう歩きも。
途中にあった秩父鉄道の架道橋。
1928年製造ってことは開通以来の物なんですね。
改めて歴史ある私鉄なんだとちょっと感動です。
三峰口駅手前のバス回転場。
ちょうと西武バスが折り返す所でしたが、三峯神社に行くときに駅前でバスを待ってると素通りするので知らない人はびっくりします。
駅前が狭いから少し離れた所にあるので、いい勢いで通過していくんですよね。
帰りは降車優先だから客扱い後に回転します。
駅の手前でちょっと寄り道。
踏切を渡った反対側にSL転車台広場があります。
SL運転の機関車を方向転換するときの転車台が見物出来る公園ですが、SLが来なければこんな感じで人は居ません。
ちょうど西武線からの乗り入れ直通電車が着いたので、ローカルな三峰口駅に電車がいっぱい。
9時半に三峰口駅に到着。
駅も反対側にあるバス乗り場も味がありすぎて、東京から2時間半で来られる異空間です。
観光地なのに駅が観光地化されていないので好感が持てます。
是非この路線のままでいてもらいたい。
残念なのは、三峯神社に行くときは西武秩父駅からの急行バスの方がトータル運賃も時間もお得なこと。
首都圏から来るなら西武鉄道だろうし、東武鉄道のリバティあたりがここまで乗り入れれば使うんだけど(個人的に楽w)
駅そばがあったので賞味してみる。
チェーン店にない三峰山そば。
しゃくし菜の油炒め・かき揚げ・こんにゃく味噌おでんの三つか三峰山(妙法ヶ岳・白岩山・雲取山)なんだそうな。
こんにゃくの入ったそばはあるけど、味噌おでんが入ってるのは初めて。
醤油ベースなのに味噌の味がするお蕎麦が表現しずらい味に仕上がってますw
こちらも無くなって欲しくないお店の草餅屋さん。
店売りはおばあちゃんの担当のようで、店の奥から売りに出てきてくれました。
最近無い素朴な味の草餅なのが良い。
甘さだけじゃない田舎の味でした。
歩道は下流側だけですが、車はほとんど来ないので両側の景色が見られます。
上流と下流で趣が少し違いますね。
下流側にある吊り橋はアトラクション施設です。
以前からこのアトラクション施設は知っていたもののバスで素通りだったので、今回歩きついでに寄ってみました。
「秩父ジオグラビティパーク」が正式名称だそうで、吊り橋時代の橋の基礎を使っているので、ある意味昭和初期の吊り橋歩きが体験出来ます。
最初その気は無かったのですが、こんなご時世で空いてたので飛び込みで体験してきました。
吊り橋を往復するベーシックコースと、プラス一往復滑車で空中浮遊するコースがあったので後者を選択。
最初はおっかなびっくりだったけど、高さになれると楽しい
命綱のない岩稜渡りに比べたら楽なものです。
板が抜けたこんな演出もあったりと、完全に大人の遊園地ですわ。
カメラ所持はOKだけど、スマホは専用ケースが必要らしい(貸しケース有)
寄り道してハイになったところでお帰りのコース。
白川橋のところは昔は渡船だったところで、対岸は宿場町になってます。
贄川(にえかわ)宿ですが、店は無いものの雰囲気は良く残ってます。
この元病院なんか赤いランプがザ昭和初期。
三峯神社行くだけじゃもったいないくらいポテンシャルの高い場所なんですが、リピート要素がね……
見るだけで体感要素が少ないから、パッとしないし印象にも残らないからだろうけど、なんとももったいない。
かかしで売ってるみたいだけど個人的には生きてる町が見たいですね。
帰りは国道歩きのつもりだったのですが、荒川村自然遊歩道の指導標があったのでそれに沿って歩いてきました。
平成の合併で無くなった村ですが、秩父市の観光マップにもそんなコースはありません。
地元のお寺とかを巡るコースなので特別何もないのですが、山歩きを伴わない自然歩きとしてはそこそこ良い感じなんでした。
やはり合併で地区としての自助努力を諦めてしまったんでしょうか。
最後に荒川橋を渡ってきましたが、上り線の方が1928年製とえらく古いんですね。
上を渡る分には同じような感じですが、今回は新橋の下り線側を歩きました。
だって、上り線側は前後に歩道が無いんだもん
車で通ると分かりませんが、ここも結構な高さですね。
ということで、12時前に道の駅まで戻ってきました。
恒例の道の駅グルメはきのこカレーうどん(鹿肉入り)
ジビエ売りにしているようで、そっち方面のメニューが豊富でした。
デザートにブルーベリーソフト。
このブルーベリーも地元産だそうです。
当然スタンプもゲットです。
そういえば先日長野に行った際に、道の駅切符なる硬券を売ってました。
あれが全国に展開すると巡礼マニアが増えそうです。