山開き前に富士山の五合目まで登りましたが、今回はその続き、山頂を目指します。
というか実際は山頂に登るのが最初の計画で、以前のは後から計画したものなんですけどね。
前日に麓入りして、朝から富士山五合目にバスで移動。
意外と本数少ないと思ったら駐車場からのシャトルバスは独立してあるのね。
なんかこのバスがえらく最新型でした。
こういう車が普通に走る時代なら、もう電車が環境に優しいなんて嘘だな。
地上設備も自己資本で維持する鉄道に勝てる要素無いなぁ、などと時代を感じてみたり。
10時前に吉田口五合目に到着。
意外と人が多い……と思ったら皆さん下山してきた後の模様。
悪天予報だから登る人は少なめ。
通常は少し入ったところから登り始めですが、前回の続きだと佐藤小屋の方に移動。
そうすると若干下る感じです。
佐藤小屋の手前で馬返しからの登山道を上って六合目小屋へ。
ルートから外れるせいか人が少ないですね。
焼き印を頂ける最初の小屋なのでこだわる人は遠回りもお勧め。
途中に姥ヶ懐という場所の石碑がありました。
道を外れて少し下ると日蓮聖人が籠もったという祠とそれを覆う建物がありました。
メインルートから外れたルートのさらに外れた場所って静かですね……
通常コースとの合流地点。
元から上の方はガスがかかっていたので、それなりの覚悟はしていたのですが、ここで雨も落ちて来た
霧でも濡れるし諦めて早々にレイン装備にしたのですが、この判断は良かった。
この後結構な強雨になりました。
こんな天気予報だから登る人少なかったのね(当たり前
時々ガスの間から見える上の山小屋が遠い。
七合目地域には11時半過ぎに到着。
ずっと砂礫の道だったので岩場が出てきてちょっと意外。
あまり吉田ルートのイメージに無かったのですが、こういう岩場だから小屋が建てられるのよね(納得
ちなみに写真のトモエ館はこの日泊まる小屋の七合目小屋。
売店だけじゃなく、屋内のテーブルで食事が出来るので雨と寒さをしのげて助かりました。
「八合目に泊まるんですよ」と言ったら「注文しなくても休憩出来たのに」と気さくな小屋でした。
この日の唯一の休憩ポイントだったので、ハナから食事予定だったんですけどね。
ちなみにこの小屋はクリームパンが有名なんだそうな。
「上(八合目小屋)でも買えるの?」って聞いたら「上はあんパンだよ。両方で買ってもらいたいから」と現金なお答えでした。
好きだわ。
八合目までは岩登りが続きますが、雨で濡れていても引っかかりの良い岩場なので意外と楽でした。
既に3000mでの登りなので息が上がるし必然的にペースも落ちますが。
八合目地区に入って最後の方、須走口登山道との合流地点にあるトモエ館。
ここが今回の宿泊場所です。
4月の予約競争は厳しかった。
受付サーバー落ちまくりだったからなぁw
で、何が良いかというと、個室が確保できるんですよ、この小屋は。
狭かろうが何だろうがこのプライベート空間は大事。
夕飯は「富士山でこれ以外が出るのか?」っていうカレーです。
今回富士山の小屋は初めてだったんです(そもそも富士山が初めて)が、普段行き慣れてる北アルプス系の山との違いをいくつか。
登山途中の崖にあるので設備は最低限。
今回雨だったけど乾燥室なんて便利なもの無し。事前に用意するように書いてあったから持って行ったけど、完全に着替えられないと死ねる。
トイレはあるけど、洗面所が無いので歯も磨けないのは水が確保できないからかな。
売店が24時間営業なのはご来光目当てで夜間でも登る人が多いからでしょうね。
売店で記念グッズより素人向けのグッズがいっぱいなのが富士山らしい。
レイン装備を普通売るか? しかも雨合羽w
そんな訳で自分で持って行かなくても必要に応じて買い増せば最低限で登れるようである。
だから遭難しそうな格好の人が多いのね……
翌日は8時くらいに雨雲が過ぎてから登りました。
おかげさまで濡れることなく快適な登山です。
9時過ぎに吉田口の山頂に到着。
最初は少しガス気味でしたが、徐々に腫れていく感じ。
山頂の奥宮では焼き印と御朱印を頂きました。
皆さんが行く方向と逆廻りにお鉢巡り。
10時半前に最高峰の剣ヶ峰に到着しました。
意外と広いのでゆっくりさせてもらいましたが、、やっぱりすぐに下る人が多いのか、長居する人が少ないですね。
一時間もいたのでガスの取れた綺麗な景色も見られました。
でも見晴らし側に測候所があるので、絶景とまではいかないw
剣ヶ峰からの下りが急で歩き辛かった。
ある意味反対回りで正解だったかも。
結局富士宮側の山頂を通り越して一周しました。
駿河湾も見えたので、リアルな3700mの高さを実感しました。
これが見えないと富士山に来た価値半減。
この日は富士宮側の山頂小屋に宿泊だったので時間がだだ余りでかなり暇でした。
受付が16時にならないとやってくれないんですよ。
4時に追い出されるし。
ご来光登山特化の小屋みたいですね、変な小屋。
ああ、でもこのご時世で満員雑魚寝形式は止めてもらいたかったな。
本当の詰め込みに比べればマシだけど、久しぶりにすぐ隣に人がいました。
とりあえずこの小屋のメリットを十分に享受して、翌日は寒さに震えること無くご来光を待つことが出来ました。
微妙でしたけど……
でもこの直後にガスに覆われたので、ラッキーな方だったのかな?
山頂にいても寒いだけなのでさっさと富士宮側に下りました。
下る時は3時間ほどだからやっぱり早いわね。
六合目小屋で一時間ほど暇を潰して、五合目から9時のバスで帰路につきました。
今年は富士山が開いたし、人が少ない最後かなと思い行きましたが結構な人出でした。
その点はちょっと予想外。
一度くらいは話の種に登ろうかと思っていたので良い機会となりました。
やはり自分には合わない山でした。
信仰の山として繰り返し登る人が多い山ですが、山を楽しむための登山ではないですね。
とりあえず無事登れて良かった。