上高地から近くて遠い山

投稿者: | 2018年7月18日

夏です、三連休です。
当然出掛けました、山exclamation×2
例によって北アルプスですが今回はちょっと趣向が異なります。
夏山は混んでるしねぇ。
マイナーな所かつ行ってみたかった所ということで表銀座の最南端霞沢岳です。

今回はただ登るだけじゃなくて以前から行ってみたかった上高地への古道「徳本峠」を越えてみることにしました。
問題は徳本峠小屋まで標準タイムで7時間かかるのよね。
計画当初、深夜バスを取り損ねて車だとどこに止めるか……沢渡だとスタートが8時過ぎるし困った(夏だと夕立が怖い)
島々付近で時間駐車場が無いか探してたら休日は安曇支所に置けるらしい。
役所に電話したら閉庁中なら駐車して良いそうな(あくまで一報を入れて許可を貰った場合)

安曇支所徳本峠入口
ということで無事島々から5時半スタートです。
上高地まで20キロとありますが途中の徳本峠までだと15キロになります。
それでも長いわね。

林道林道2
島々谷を沢沿いに登っていきますが、途中に発電所があってその上流の二俣には取水口があるのでそこまではきちんとした林道が整備されています。
途中土砂が流入している場所もありましたが……

山道山道2
二俣からは南沢に入ってひたすら沢沿いの山道歩きに変わりました。
特に歩きにくい訳じゃないですが谷が深くて午前中はとにかく暗い。
そして沢が近くてものすごく涼しい(これは助かる)
道程は長いですが飽きの来ないコースでした。

岩魚留小屋岩魚留小屋2
9時に岩魚留小屋に到着。
こんな奥地の小屋にお客が来るのか?と思ってましたがハイシーズンでもこの通り営業してませんでした。
手は入っているようなので現役ではあるようです。

沢越えちから水
岩魚留小屋からはコースが一変します。
それまでは比較的なだらかなんですが一転して登りがキツい。
丁度気温も上がり始めて暑い~
最後のつづら折りの入口にあった「ちから水」で本当に生き返りましたグッド(上向き矢印)

峠へ徳本峠
樹木の向こうに青空が見えてくるといよいよ到着って感じがします。
更に登って11時40分に無事徳本峠に到着しました。
もう少し開けていれば感動もひとしおだったんでしょうけど森林限界を超えていない 2,100m だから仕方ないですね。

徳本峠小屋プレート
ここに立ってる徳本峠小屋は半分立て替えられてますが手前の部分が創建時の山小屋そのままなんだそうな。
登録有形文化財なのね……

旧館屋根上
普段は宿泊出来ませんがこの日は多客なので宿泊場所として開放されていました。
外から直結なのがなかなかユニーク。
というか昔の小屋ってこんな感じなのかな?
右の写真は新館の窓から見たところ。
石の重しがそれっぽくて趣のある小屋ですな。

この後、前日の寝不足と登山疲れで夕食時以外死んでましたw
布団一枚が保障される小屋で快適でした眠い(睡眠)

登山道ジャンクションピーク
二日目は朝食を済ませて6時に出立。
とりあえず小一時間で着いた途中のジャンクションピークまでは普通の山でした。
序盤は北アルプスらしさの欠片もないコース。

お花畑K1ピークへ
150mほど下って再度登り返し。
ここからはなんとなく高山っぽくなってきます。
しかしここからの登りが急登だし日差し直だしで吹き出す汗~。
つくづく夏山が向かない奴だと思いますわ。
まあでも、常念岳や大天井岳の登りに比べればマシに見える。
これでピストンでなければね~

K1ピーク180714_22.jpg
9時にK1ピークに到着。
ここからの風景が一番良かった気がします。
今回の目的だった吊り尾根を正面から眺めるのには最高のポジション。
正面に鎮座する六百山が無ければさぞや素晴らしい風景でしたでしょうに……

霞沢源流霞沢岳へ
とりあえず頂を極めましょうということで駒を進めてK2へ。
森林限界を超えた歩きは険しくても楽しいっす。
途中霞沢の源流がよく見えました。
スタートから水量が凄いのね。

霞沢岳山頂焼岳方面
9時50分に霞沢岳山頂に到着。
山頂からは焼岳方面が綺麗でした。
初めて焼岳に登った時はこの山を見てたのね(感慨ひとしお
そして日差しが暑かった……しかし無事登り切った満足感とあのアップダウンを戻るのかと思うとなんとも。
まあ、基本下りだし大きな登り返しもジャンクションピーク手前の緩い登りだけだからいいか、と開き直る。

この日は小屋に戻るだけだったし山頂でお弁当食べてK1とK2に長居しながら15時前に戻ってきました。
しかし往復で6~7時間かかるので結構キツいコースですよね。
あの穂高を見たくて勢いで行きましたがw

下山道下山道2
三日目も6時過ぎには出立。
上高地側に下りましたが、島々側と違ってえらく道が良いな。
こちらは近いしね。

下山口明神岳
かつての上高地に入る道ですが、いつも徳沢から歩いてくる同じ場所なのに風景が神々しく見えるのは気のせいだろうか?
ということで7時には無事下山しました。

お後はいつも通り穂高神社の奥の院にお参りして河童橋から帰ってきた訳ですが、いつもと違って新島々行きのバスじゃないと帰れないのが難点。
山帰りで午前のバスでもいっぱいなんですね。

しかし今回歩いて改めて思いましたが夏山は不得意。
身体が思うように動かず息が上がってしまいます。
お盆はどこも混んでるし次回の本格登山はやはり9月か?

今回の歩行マップ
歩行マップ