以前行くために計画した雲ノ平と高天原。
あの時は有峰林道が大雨通行止めというトラブルにあって、稜線ルートの黒部五郎岳に変更になったのですが、今回はその行けなかった二カ所を目指しました。
今回も折立行きのバスを利用しましたが、実はこのバスが最大のネックでした。
予約が出来るのが1ヶ月前、他の山小屋は春の内に全部押さえててのですが、このバスに乗れなかったら全て計画倒れ。
最悪タクシーで行くことも検討しましたが、いったいいくら掛かるやら。
山行シーズンの最盛期、お盆で予約出来てよかった。
バスの都合で遅めの8時半にスタート。
太郎平までは既に二回歩いたルートなので途中省略ですが、森林限界を抜けてからのこの景色はいいですね。
この辺りまで登ってくるとそこまできつい坂ではないのですが、やたら疲れるなぁって思ったら登山口からの標高差1000mあったのか。
あまり気にしないで歩いてました。
太郎平小屋には12時に到着。
前回はここに来た時は薬師岳小屋に向かいましたが、今回は登らず下る方向、薬師沢に向かいます。
台風も接近していてお天気が心配でしたがとりあえず初日は良い天気でした。
太郎平小屋でラーメンを頂いた後、続きの道に出発。
黒部五郎岳に向かう稜線ルートと別れて今回は下ります。
下りなのである意味気楽ですね。
しかし予想外に急な下り道でした。
どこまで降りるんだ~(帰りにまたここ登るから気が重い)
薬師峠から一気に下ってきた沢と合流すると下りも終了。
ここから先は沢沿いの小さなアップダウンを繰り返しながらの基本下りです。
沢沿いの歩きですが、比較的広い所を歩くので景色が気持ちよい。
陽射しでさすがに暑いですが。
下り気味のなだらかな道なので、景色を楽しみながらの歩きが続きます。
両脇が沢になっている尾根を下っていくと薬師沢小屋に到着です。
休憩をとりながらで15時前に着いたので上出来です。
渓流に囲まれた小屋なので、見晴らしはないですが、とても綺麗なところでした。
よくもまあ、こんな狭い土地に小屋を建てたな、と。
初日はここに宿泊です。
2日目は高天原へ向かい6時に出発。
大東新道を歩きですが、お天気がビミョーな小雨模様。
小屋前の吊り橋を渡って沢に降りて沢沿いを歩きますが、これルートはあるけど道はないよw
時々藪の中も歩かされますが、基本的に黒部川上流を岩場の渓流沿い歩きです。
元々メジャーなルートではないので、歩けるルートがあるというだけですね。
岩場歩きに慣れていればそんなに苦は無いけど、一般的には面倒くさいルートになるかも。
大きく崩れたA沢を過ぎるとちょっと危なげな岩場歩きに変わります。
う~ん、ここで沢に落ちたら黒部湖まで流されるな。
嫌だわw
登り切った景色がこれ。
ここから先は沢を離れて本当に山の中へ入って行きます。
途中C沢からE沢まで越えるので、アップダウンが多くてかなり体力を使います。
荷物が多い自分には辛い。
9時過ぎに高天原峠に到着。
ここから雲ノ平へ登ることが出来るので、3日目にはここまで戻ってくることになります。
つまり、ここから高天原へ下る道は登ってくる道になるのね。
がっつり下った先にある湿地帯が高天原なのかな?
高所のイメージがあったけど、どちらかというと盆地ですね。
10時半に高天原山荘に到着。
想定より大分早く着きました。
早々に受付してくれたので助かります。
さすがお盆のハイシーズンだけあって、この日の山荘は満室。
皆さんよくこんな山奥まで来るわね(自分もだけど
鉄筋プレハブ的な作りで山小屋らしくないなと思ったら、昔は大東鉱業の作業宿舎だったそうな。
元々高天原温泉自体が作業員の憩いの場所だったそうなので、山ルートとしてはそのおこぼれですね。
ということで高天原といえば温泉ですよね。
日本一遠い温泉として名が通った場所ですが、山荘からさらに奥地になのでさらに歩かされます。
アタックザックに変えてもうひと頑張り。
背中が軽い~
20分ほど歩いて高天原温泉に到着。
メインは渓流沿いにある露天風呂ですが、囲いのある小屋風呂もなかなか。
お風呂に入る前に、その先にある竜晶池にも行ってきました。
汗かくから先に行った方がよい。
温泉場からさらに15分ほど歩かされますが、なかなか綺麗なところでした。
戻ってお風呂に入ってきましたが、ちょっと雨が強くなって長居できなかったのが残念でした。
小屋に戻ってから天候も一進一退といった感じで、遠いから再度行く気にもなれずでしたが、良い経験でした。
ということで前半はここまで。
雲ノ平へ向かう翌日以降の後半は次回。