今年は車のスタッドレスが無いので冬山に行けないのです……
その憂さ晴らしに行ってる関東ふれあいの道、行ってみよう
いつもより写真多めでお届けします。
今回は距離があるので時間確保の為、以前使ったJR経由の朝一コース。
山手線の初電は眠いっす
今回は両毛線が遅れなかったので桐生駅で一旦改札を出てから切符を購入しました。
販売JRでわたらせ渓谷鉄道扱いなのね。
今回も車両は新型だったけど椅子がボックスシート。
ちょっとだけ幸せ。
花輪駅には8時半の到着。
当然降りたのは自分だけでした。
初っ端、全く案内が無いので複数有る道のどれを行けばいいのかはっきりしないのですが、とりあえず昔からあるっぽい駅正面の細道を使いました。
こういうときに詳細な地図が欲しくなる。
コースから少し外れるけどチェックポイントな旧花輪小学校。
木造校舎で構えがめっさ過去いい
この校舎と旧制松本高校で色々創作出来そう。
さて、今回は最初のコースは何も特徴が無いのが特徴か?
特に見るものもなく、コースも全て舗装道路。
う~ん。
ちなみに終点は総合公園というのが正式らしい。
バス停は運動公園になってましたが、昔は運動場以外にもあったのかな?
途中次回のコースへ至る連絡道の分岐点から最寄りの小中駅まで歩きました。
がんがん下るのでその分登り返す訳ですが、次回スタートに無駄足するよりはいいので歩く。
山道で雰囲気はこっちの方がいいw
駅に行くのに渡良瀬川を吊り橋で渡る訳ですが、観光用じゃなくて生活道路として吊り橋の人道橋なことに妙に感動。
小中駅も何も無いのが雰囲気出てます。
このあとすぐ元の場所に戻りました。
途中、結構な渓谷沿いの崖なのに庚申塚がありました。
これがあるってことは結構昔からある道なのだろうか。
社まで岩で階段状になってるので登る(性です
転ぶと転落死するレベルなので岩登りに慣れてないと危ないけど。
上から見た渓谷は絶景でした。
対岸を走ってるわたらせ渓谷鉄道も凄い所を通ってますよね。
公園越しに草木ダムの威容も見えます。
要はあの上まで歩くわけで……
ということで続きの次のコースに入ります。
20分ほどで不動滝に着きました。
一応橋の上からも見えるんですが、ちゃんと見る為に下りました。
この寒空でも他に見に来ている人がいて驚きましたが、その少ない人が車、自転車、徒歩(自分)と三者三様だったのがちょっとおかしかったw
草木ダムまで来ていよいよ草木湖を巡る歩きとなります。
ダムから見た運動場方面。
感慨深い。
標高が上がってきたためか道に残る雪の量も増えてきて、しかも雪まで降ってくる始末。
日本海側大荒れだしねー。
幸い風に運ばれた風花程度でしたが風が強くて寒い。
コースからは外れますが草木橋を渡った所に有るお蕎麦屋さんでお昼ご飯にしようと思ったら冬期休業中……がっくし
仕方ないので横にある公園で行動食食べてました。
寂しいわ。
ちなみにこの辺りのダム底が昔の草木の集落と駅があった所だそうな。
草木湖も一番奥まったところまで行くと湖面が凍結してました。
やっぱり寒いのね。
草木湖を眺めながらの歩きを続けて13時に沢入駅に到着しました。
距離が長くて見るものは少ないですが、草木湖をゆっくり半周する歩きなのでそれはそれで気持ち良かった。
で、普通ならここで終わりなんですが、群馬県はコースも実質ここで終了。
後は枝コースが2つほどあるんですが、本コースはここで終わるので続きは栃木県のコースになります。
今までと違って県境が連絡道なのがちょっと残念ですが、とりあえず歩こうということで続きます。
ということで国道に出る為に橋を渡ったら昔の橋の遺構が。
大きさ的に小中駅と同じく人道橋の吊り橋っぽい基礎でしたが、本当に昔は山奥だったんだろうなぁ、と偲ばれます。
さて国道を歩いて行くわけですがこの沢入トンネルを越えればいよいよ栃木県日光市ですが元の足尾町です。
国道とはいえ歩道が狭くて恐いっす。
トンネルは危ないので旧道を歩きたかったのですが、頑丈なフェンスに鍵までかかって立ち入り禁止でした。
しかし……今まで峠越えで県境を渡ったので感慨深いものが有ったけど今回はそれがないのがつまらん。
ところで栃木県側は普通に旧道へ入れたので、時間もあったので少し戻ってみました。
最初は行けるのかと思いましたが、中間辺りで崖が崩れて埋もれてました。
まあ行けなくはないし実際自分は行けたんですが、群馬県側が下ってるので登り返しが面倒でここで引き返しました。
右の写真のように足を外すと確実に死ねる感じでしたし。
まあ、奥穂高に行けるレベルの人なら全然大丈夫でしょうが、反対側は進入出来ないので意味は無いですね。
国道122号を歩いていてもう一つ面白い所を発見。
もう一つの足尾トンネルは最近出来たようで旧道が散策道として整備されていました(ただの自然復帰事業かもしれないけど)
関東ふれあいの道制定時は無かったトンネルでしょうしこの旧道が連絡道としては正規なんだろうな、ということでここは旧道の方を歩きました(やっぱりトンネル内は狭くて車が恐い)
で、この旧道を歩くと非常に貴重な物が見られます。
元々対岸が旧道っぽいなとは思ってたのですが、途中にある堰の先の岩場をよく見るとくりぬかれてました。
ちょうど日電歩道のような人が通れる程度の道があるんですが、これって鉄道施設以前の足尾道なんですかねぇ。
真偽はともかく魅力的な遺構であることは確かで、旧道を歩かないと見られない光景でした。
いやぁ、良かった良かった。
昔が険しい山奥だっただけに道路の付け替えは頻繁に行われたようであちこちに旧道がありましたが、その一つ一つが険しさを物語っているのが面白い。
旧道ハンターって人種の楽しみの片鱗をちょっと感じました。
さて最後にやたらとだだっ広い所に出ましたが、この辺りが原地区みたいです。
橋を渡って原向駅に行くのですが、左側にある壮大な壁は実に不自然。
川向こうから見ましたが良く分からない。
公園のようで公園でないし、かといって法面を切られた自然の山とも違って結局良く分かりませんでした。
川向かいが原向だから、もしかして「原」
14時40分に原向駅に到着。
列車が来るまで40分あまり。
「その程度」と感じてしまうくらい田舎ダイヤになれてしまいましたw
ただ困ったのが店どころか自販機さえ無かったこと。
夏だったら死ねるなぁ。
仕方ないので自前でコーヒー淹れて飲んでました。
最後に帰りのお風呂で今までタイミングが合わず行けなかった大間々の千代乃湯に寄ってきました。
乗り換えついでだし。
細道を入るマニアックな世界です。
「外観が昭和だな」とは思ってましたが昭和以前の趣溢れた銭湯でした。
こいつは凄い。
備え付けの石けんがないので100円で固形石鹸(家庭用サイズ)を買いましたが、ここまで固形石鹸の似合う銭湯は無い。
換気扇は無くて屋根の煙突前に見える小さな作りが吹き抜けの湯気抜き。
湯船の奥の小扉から旦那が「湯加減いかが?」と顔を出して客と会話するなんて初めて見た。
伝統的な番台に戦前から使ってそうな扇風機に昭和な電動マッサージ機。
〆の牛乳とコーヒー牛乳完備(2,3本しかないけど)
観光向けじゃ無くて普通に営業してるのが奇蹟な銭湯じゃなく湯屋ですね。
途中下車で大間々駅から赤城駅徒歩に変えても十分お釣りが来る気がします。
最後はお風呂ネタでしたが群馬県コースも後2つ。
雪があるとキツい山登り込みなので3月に入ってからになると思いますが、なんとか4月前には完遂したいと思います。
—【参考メモ】—
<秋葉原からの足>
秋葉原
4:49 京浜東北線(大宮行) 4:53
上野
5:10 宇都宮線(宇都宮行) 6:25
小山
6:30 両毛線(高崎行) 7:29
桐生
7:44 わたらせ渓谷鉄道(間藤行) 8:26
花輪
<帰りのお風呂>
水沼駅で途中下車すると「水沼駅温泉センター」があります。
大間々駅で途中下車すると「千代の湯」という銭湯があります。
また赤城駅に方向に向かうと「高砂の湯」という銭湯があります。
どちらも16時開店です。
<山バッジ>
今回はありません。