台風一過の山は綺麗

投稿者: | 2022年10月1日

前回の続き。

台風の影響で天狗山荘到着後に大雨が降り始めましたが、翌日には小雨に変わりました。
9時頃には雨雲自体が完全に抜ける予報でしたが、お昼ご飯を次の白馬山荘で食べたかったので、余裕を持って7時半に出発しました。

天狗山荘雷鳥
小雨程度なので鬱陶しさは皆無です。
歩き始めてすぐの所に雷鳥の親子がいました。
幼鳥もすっかり大きくなってますね。
7月に来ると雛が可愛いんですよねぇ。

ガス気味分岐点
前日も小雨が降っていましたが、この日はガスを伴う小雨。
やっぱり台風に向かって湿った空気が流れ込んでるんですかね。
ガスは全身が濡れるから嫌だけど、そこまで強くはないです。
夕べ一緒にいた人達は白馬から来たので、白馬鑓温泉に行く人が多いみたいです。
キャンセル出たのでコース変更も容易ですね。
白馬鑓温泉への分岐は小屋近くかと思ったら結構離れてました。

白馬鑓ヶ岳へ
白馬鑓ヶ岳に登りはじめると石の色がくっきり変わるので面白いですね。
ここまで地層がはっきり違うんですね。
歩きにくさは……あんまり変わらないw

白馬鑓ヶ岳白馬鑓ヶ岳より
白馬鑓ヶ岳に登頂したら一気にガスが取れました。
左寄りにちょこっと見えてるのは鑓ヶ岳です。
東京は台風の影響がこれからだったみたいですが、やっぱり日本海側は天気が違いますね。

白馬側の虹日本海側
雲をまとった景色があまりにも綺麗だったので山頂で30分以上景色を眺めてました。
白馬岳側はちょっとガスが取れないですね。
そのかわり朝日で虹が見えたり色々と面白い景色が見られました。
もう少し日の方向が違えばブロッケンも見えたかも。

杓子岳へ杓子岳分岐
白馬側で再びガスの中の歩きに逆戻り。
先の景色が見えないので分からなかったのですが、杓子岳、白馬岳と結構近いんですね。
杓子岳は登らずに巻き道で抜けることも可能だけど、やっぱり登りたいのが本音。
以前白馬に登った時に一度来ているのでこだわる必要はないのですが、こちら側の道は来ていないのでせっかくなので登ります。
白馬側と違ってマイナーなのか分岐案内が地味。

登山中杓子岳稜線
杓子岳へ登っている最中、巻き道から続く白馬岳への稜線の道が見えたのですが、「地図にないあんな脇からのルートあるんだぁ」などとボケたことを思ってました。
杓子岳に斜めに登ってるから微妙に方向感覚が狂ってるんですよね。
白馬側の急登と違ってそう苦もなく山頂へ登りましたが、相変わらず左右で様相の違う山田こと。

杓子岳山頂
ということで10時に杓子岳登頂。
誰もいませんでした。
この後、続々と登ってきたので、微妙に早かったみたい。
皆さん天候の回復を待ってたのかな?

大雪渓白馬山荘へ
続いて白馬岳へ。
白馬の大雪渓も9月下旬ともなればこの通り。
下の方に登ってくる人達も見えました。
白馬岳は前回頂上山荘に泊まったので、今回は白馬山荘に泊まりました。
最後の登りが意外とキツかった。

白馬山荘食堂
12時に白馬山荘到着。
予定通りお昼に着いた~ぴかぴか(新しい)
早速食堂で昼食ということで行きましたが、えらくおしゃれな食堂だな。
売店と兼ねてますが、やっぱり白馬は違うね。
山荘も二つあるし。

午後の景色夕日
午後は天候がすっかり回復して、夕方には杓子岳、白馬鑓ヶ岳はご覧の通り。
日本海に沈む見事な夕日も拝むことが出来ました。
微妙に清水岳に稜線横に沈む太陽が綺麗でした。

朝日モルゲンロート
最終日の朝日もバッチリ。
モルゲンロートが綺麗でした。
完全なる快晴で富士山まで綺麗に見えました。
台風一過で非常に空気が澄んだ状態です。
最終日にこれが見られただけでも苦労して歩いてきた甲斐があったよね。

白馬鑓ヶ岳方向立山方向
最終日は歩く距離が長いので、若干早めの6時半に出立。
前日来なかったのでこの日が山頂初めてですが、素晴らしいの一言でした。
どちらを向いても澄み渡る景色exclamation×2

雪倉岳方向
そして今回下るのは白馬大池方面に抜けるのでこちら、小蓮華山に向かいます。
こっちは日本海に抜けるルートも分岐しているので、そこはいつか行ってみたいルートの一つ。
現役中は無理だろうなぁ。

三国境白馬岳
天気が良すぎて歩くのが楽しいです。
降りたくない~ダッシュ(走り出すさま)
三国境から長野側の方に降りていきますが、振り返った白馬岳も素晴らしかった。

稜線下り白馬大池
稜線を下っていって、船越の頭の左手に白馬大池が。
見えるけど着くまでには結構かかります。

白馬大池2白馬大池3
白馬大池には9時半到着。
前回はこの先のゴンドラを使って降りましたが、今回はさらに蓮華温泉までくだります。
早いですがここで白馬山荘で作ってもらったお弁当を頂く。
朝食5時だったしね。

下山道景色
昼食後時間調整して下ろうかと思ったのですが、あまりにも人が多くてうんざいりして出ることにしました。
蓮華温泉までの道は今までと変わって普通の登山道。
見晴らしも時々見られる程度ですが、まあ下りなので苦は無いです。
しかし段々山深くなる気がするのは気のせいだろうか……

蓮華温泉
特段何も無い普通の山道だったので紹介省略。
13時に蓮華温泉到着しました。
当然4日ぶりの風呂である。
やっぱり下った後の温泉いい気分(温泉)は格別です。

ちょっと失敗したのが、この蓮華温泉付近スマホの電波がありません。
稜線でずっと電波があったからうっかりしてましたが、早く来すぎてやることナッシング。
風呂から上がってバスまで1時間をひたすら待つということに。
幸い山の同胞はいっぱいいるので山談義で暇は潰せましたが。

バス平岩駅
時間になってやってきたバスがまた良い感じのバスでしたよ?
山シーズンだけ運行される糸魚川バスの路線ですが、上高地の旧道をひたすら走るような路線で、このサイズのバスが通る道じゃないぞ?
対向車がほとんど来ないから成立する路線だな……
当初の計画では糸魚川に出て新幹線だったのですが、翌日から穂高神社の例祭があったので平岩駅から大糸線で戻ることにしました。
登山前、登山後と大町のルートインいお世話になるやつw

駅構内大糸線
ということで、最後の〆は大糸線のJR西日本区間初乗車。
まあ、何気に南小谷から白馬の間も初めてですが。
新幹線接続で白馬まで急行があれば便利なんだけどね。
松本まで遠いし、あずさで新宿も遠いよ。

うーん、後半写真が多めで長くなった。
とりあえず通算で西穂高~奥穂高間を除く全ての稜線を歩いたので、今回は達成感が大きいです。
最終日の好天で満足感も大きかったし、良い山歩きでした。
今年の北アルプスはもう一度来る予定で、北アルプスだらけの年になりそうです。

今回の歩行マップ
歩行マップ